FX基礎知識編

FX基礎知識編 相場サイクル 金融相場と業績相場

トム

前回は金利と物価についてでしたが今回はどの様な話なんですか?

フェドマン

今回は金利とも密接に関係がある相場サイクルについて話していこうと思います。

 

今回も前回同様に投資素人が考えた物になりますので、すごく簡単に考えてます。😁

 

前回の金利と物価をまだ見ていない方はぜひ一度見て下さい。

下にリンク貼っておきます。

 

FX基礎知識編 金利と物価 FXでは金利が特に重要なんですね。 そもそも金利ってなんですか?お金借りる時に払う金利のことですか? ...
トム

相場サイクル。。。なんか難しそうな感じですね。。。

 

フェドマン

なんか専門的な感じがするけど全然そうではなくて、考え方はシンプルだよ!

これを知ってるかどうかで次の投資行動に差が出てくると思うよ!

 

相場サイクルとは

相場サイクルとは大きく分けて4つに分類されます。

  1. 金融相場
  2. 業績相場 
  3. 逆金融相場
  4. 逆業績相場
フェドマン

大きく分けてこの4つに分けられています。

 

ちなみに私はこれらは主に株、金利(国債)の相場の事と考えています。

 

今がどの相場にいるのかを知っておきながら次の投資行動も考えて行くのが大事!

それぞれの特徴を説明しますね!

主にアメリカの事を中心にお話します(FXにおいて一番重要なドルであるから)

 

金融相場(きんゆうそうば)

  1. 株高
  2. 通貨安

まず基本的に相場サイクルはどこから始まるのか?

一番わかりやすいのは、○○ショックなどの経済、金融が大ダメージを負った時から考えると分かりやすいです。

最近だと2020年コロナショックですね。これにより経済が止まり物流も止まり、大変な事が起きてしまいました。

株も暴落して金(GOLD)など売れる物は全て売れといった感じでしょうか。

下はS&P500(アメリカの株価指数と言ったらこれ)のチャートです。

青く囲んでいるとこがコロナショックと言われてるところです。

35%程下落してます。このままでは経済がどんどん悪くなり大変な事になります。
つまり経済が止まり、お金の流れが止まります。

そこで前回お話した中央銀行の出番です

経済を支える為に利下げをします。この時アメリカは緊急利下げを2回して政策金利を0%にしました。

本来はFOMC(アメリカの政策金利を決める会議)が年に数回行われて、その中で政策金利を決めていきます。

今回は緊急事態なので緊急利下げを行いました。それと同時に金融緩和もしています。
利下げも金融緩和の一種なのですが、もう一つの金融緩和量的緩和(QE)です。

こちらは簡単に言えばお金の量を増やしてそれで経済を助ける行為です。

こんな感じですね。お金をばら撒くなんて言われたりしますね。とにかく経済を刺激してお金の流れを作る手助けをするんですね。

こういった政策が行われてる間が金融相場になります。

この○○相場というのは、明確にどこからどこまでが○○相場と決まっているものでもないし、誰かが決めるものでもありません。

こういった経済などのファンダメンタルズはいい意味でふわっと捉える事が大事です。全てキッチリ枠にはめようとしない方がいいです!
適当な感じでいいと思います。前にも言いましたが正解なんてないんです。

この金融相場の特徴は何といっても株が上がりやすい相場です。

金利が低い→企業や個人がお金を借りやすい→設備投資や個人で消費(物を買う)しやすい=企業(株)にとっては最高の相場→株価上昇

それと金融緩和(お金の量を増やす)をどんどんやると今度はお金が余りだします。
余ったお金はどうするのか→株を買います。これも株価上昇

同時に通貨安も来ます。理由は簡単で金利を下げてるんだから通貨には下落要因なんですね。
それとお金の量も増やしているんだからこれも通貨安の要因になりますね。

お金(通貨)の量が増えるという事は単純にその価値は下がります。
なんにでも言える事ですが、
同じ物が大量にあればその物の価値って下がりますよね?
それは通貨でも同じです。
なのでこのような時期はドル安方向や株高方向(CFDなど)にトレードしたいですね。


株価はコロナショック前の高値を抜き史上最高値を付けました。この時はコロナもまだ全然収まっていませんし、むしろ世界各地でロックダウンしていた時です。
実際の経済なんか関係ないんですね。この時期の株は何を買っても上がる様な相場です!業績なんて関係ありません。

これが金融相場の威力です。金利を下げるというのはこれほどインパクトがあるって事ですね。

考え方を変えたらファンダメンタルズが相場を作っているという事になります。

次は通貨を見てみましょう。下がドルのチャートです。
これはドルインデックスといってドル単体の動きを表したチャートです。

下落してますね。米株上昇、ドル安です。

もし金融緩和などわからずにドル高方向、株安方向にトレードをしていたらお金がいくらあっても足りませんね。

業績相場(ぎょうせきそうば)

金融相場の次にくるのが業績相場です。

金融相場(金融緩和、利下げ)をずっと続ける事は出来ません。
ずっと続けていたらドルが安くなり続けてしまうからです。

通貨安→物価高→インフレ(ハイパーインフレ)この流れ自体は悪くないんですが、これが行き過ぎる事が心配され始めます。

通貨が安すぎる→物価が高すぎる→ハイパーインフレ→国が破綻(通貨の価値が無くなる)


こうなる事を防ぐために中央銀行がつぎの一手を打ってきます。

利上げ(金融引き締め)ですね。

景気が過熱してくると利上げが意識されて来ます。同時に量的緩和を少なくする。
などちょっと引き締めムードになってきます。

相場というのはこれから起こりそう、利上げしそう、など実際利上げなどしている訳ではないのに相場がそっちの方に向かう習性があります。
これが相場に織り込んでいくってやつですね。観測がでた時点で先に織り込みに行くんですね。
こうなって来ると金融相場ほど株も上がらなくなってきます。
ただ、まだ株は上です。まだ金融緩和を完全に辞めたわけでないし、どの程度利上げするかなど明確に決まっている訳ではないからです。(自分的には業績相場の明確な判断は難しいと思っています)通貨も利上げを意識され始めるのでドル高(通貨高)になる局面も出てきます。
今まで通りにドル安方向(通貨安)にトレードは通用しなくなりましたね。
時期的に黄色の枠のところでしょうか。
ずっとドル安だったのが底打ち感が出ています。株は金融相場の様に何を買っても上がる夢のような相場からみんな目を覚ましてきます

きちんと業績をみて買うようになるんですね。逆を言えば業績のいい企業はここでも株はどんどん上がります。

業績相場と言われるだけありますね。

この変化に気づかずにこの時期でも株を何でも買ってる人は大やけどするわけですね。

フェドマン

そうです。私です。
今も結構な含み損あります😂

しかし!ファンダメンタルを勉強してる私は下がっている所で売ったりはしません!

またサイクルが来るのを知っているからです😁(本当はすぐに損切した方がいい)

これも勉強代と思って(そう思わないと泣けてくる)金融相場で買った株を今でも握り潰しています。

ちなみに金融相場はもうとっくに終わってますよ😉

今回は以上となります。
次回は逆金融相場、逆業績相場についてお話できたらと思います。
最後まで見て頂きありがとうございました。