米株式市場、Ｓ＆Ｐ500が最高値更新

相場の概要

22日の米国株式市場では、S&P 500種株価指数が小幅ながら続伸し、前営業日に続き最高値を更新した。

ダウ工業株30種平均とナスダック総合指数もそれぞれ0.36%、0.32%の上昇を見せた。

この上昇は、米国の景気の強さと企業利益の見通しが背景にあり、特にハイテク株が市場を牽引している。

決算発表への注目

今週はネットフリックス、テスラ、インテルなど大手企業の決算発表が予定されており、市場の関心は高まっている。

また、マイクロソフトやアップルも来週決算を発表する予定であり、これらの大手企業の業績が市場の方向性を左右する可能性がある。

専門家の見解

専門家たちは、米金融当局による積極的な利下げ観測やAIブームなどが株価を支えていると分析している。

ただし、S&P 500種とナスダック100指数が買われ過ぎの水準に達している可能性が指摘されており、注意が必要である。

フィラデルフィア半導体指数も過去最高値を記録しており、特にハイテク株の動向が注目されている。

今週の経済指標

米国の個人消費支出（PCE）、S&P購買担当者景気指数（PMI）、第4四半期国内総生産（GDP）などの経済指標の発表も控えており、これらのデータが株式市場に与える影響も見逃せない。

ウクライナのドローン攻撃が原油市場に与える影響

原油価格の現状

ニューヨーク原油市場では反発が見られ、ウクライナによるドローン攻撃後、ロシアの石油輸出への懸念が高まっています。

北海ブレントのプロンプトスプレッドは高水準を維持しており、地政学的リスクの高まりが影響していると考えられます。

ロシアの天然ガス産業への影響

ロシアの天然ガス大手ノバテクが所有するガス・コンデンセート工場がドローン攻撃を受け、生産停止に至ったことも、市場に影響を与えています。

この工場はロシアの重要な石油輸出ターミナルの近くに位置しており、その供給への影響が懸念されています。

リビアの石油生産・輸出再開

一方、リビア最大のシャララ油田が生産・輸出を再開しました。この油田は日量約27万バレルを生産しており、その再開は市場にとってプラスの材料です。

NYMEXのWTI先物価格

ニューヨーク商業取引所のWTI先物価格は前営業日比1.78ドル高の75.19ドルで終了。中心限月の３月限も74.76ドルで終了しています。

北海ブレント3月限の価格

北海ブレント3月限は1.50ドル高の80.06ドルで取引されました。

金価格の最新動向

金価格の反落

ニューヨーク金市場では価格が反落しました。

米国の早期利下げ観測後退が影響し、金利や利回りの上昇が金価格の下落要因となっています。

金市場のポジティブな要因

TDセキュリティーズのダニエル・ガリ氏は、中国の春節を控えた現物市場の需要増加や、中国からの投機的な買いが金価格にプラスの影響を与えていると分析しています。

金スポット価格と金先物価格

金スポット価格はニューヨーク時間午後3時1分現在、前営業日比9.02ドル安の1オンス＝2020.47ドル。COMEXの金先物4月限は7ドル安の2041.60ドルで終了しました。

終盤のニューヨーク外為市場：ドルと円の動き、ビットコインの下落、債券・株式・原油の最新トレンド

ドルと円の動向

終盤のニューヨーク外為市場では、日欧中銀の金融政策決定会合を前に、ドル指数は横ばいから小幅上昇しています。

日本円については、一時1ドル＝147.61円まで上昇し、1カ月ぶりの安値を更新しました。

日本銀行の金融政策決定会合が注目される中、円の動きは特に重要です。

ビットコインの下落

ビットコインは、昨年12月初旬以来で初めて4万ドルを割り込み、一時は3万9335.37ドルまで下落しました。

ビットコイン関連のETFの承認を受けたことによる利益確定売りが影響しているようです。

債券市場の動き

国債利回りは低下しており、今週発表される経済指標がFRBの金利政策に影響を与える可能性があります。

米国債とユーロ圏国債の利回りの低下は、市場参加者のリスク回避の動きを示しているかもしれません。

株式市場の動向

米国株式市場では、S&P500が連日最高値を更新し、特にハイテク株に買いが集中しています。

今週はNetflix、Tesla、Intel、J&Jなどの大手企業の四半期決算が注目されています。

金と原油の価格動向

金先物は3営業日ぶりに反落し、米早期利下げ観測の後退が影響しています。

一方で、原油先物は地政学リスクの高まりを受けて反発しています。