【経済ニュースまとめ】
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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説
経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
米株式市場の動向
S&P500種株価指数の上昇
- 終値:5762.48(前営業日比+24.31、変化率+0.42%)
- 四半期ベースで4四半期連続高(2021年以来の長期上昇局面)
- 月間で2%上昇、9月としては2013年以来の好調なパフォーマンス(上昇は5カ月連続)
ダウ工業株30種平均とナスダック総合指数も上昇
- ダウ工業株30種平均:42330.15(前営業日比+17.15、変化率+0.04%)
- ナスダック総合指数:18189.17(前営業日比+69.58、変化率+0.38%)
- ナスダック100指数も4四半期続伸
パウエル議長の講演と市場の反応
パウエル議長の主な発言
- 連邦公開市場委員会(FOMC)が「時間とともに」政策金利を引き下げていくと表明
- 経済全般については、しっかりとした足取りを続けているとの認識を示す
- 経済が予想通り推移すれば、年内にさらに2回、合計50ベーシスポイント(bp)の追加利下げを実施する見通し
市場の反応
- 講演に反応して一時下げる場面もあったが、引けにかけて上げに転じる
- 11月の50bp利下げ確率は35%と、講演前の約37%、前週末の53%から低下
市場関係者の見解
エミリー・バウアーソック・ヒル氏(バウアーソック・キャピタル・パートナーズ)
- 7-9月(第3四半期)という歴史的に低調な四半期を乗り切り、強気相場は少なくとも年末まで続く可能性が高い
- 企業業績は力強く、金利は低下し、消費者は支出を続けているため
- 10-12月(第4四半期)は第3四半期とほぼ同様の展開になると予想(ボラティリティーは高いが、好調さを維持)
ジェイク・ダラーハイド氏(ロングボウ・アセット・マネジメントCEO)
- 実際に経済のソフトランディング(軟着陸)は起こり得る
- 四半期末にはモメンタム取引とウィンドウドレッシングが見られ、株式の勝ち組を買って負け組を売る動きがある
クインシー・クロスビー氏(LPLファイナンシャルのチーフグローバルストラテジスト)
- FRBは11月の会合までにさらに多くのデータを精査することになる
まとめ
米株式市場は、パウエル議長の講演を受けて一時下落する場面もあったが、引けにかけて上昇に転じ、主要株価指数は揃って上昇した。
S&P500種株価指数は四半期ベースで4四半期連続高となり、月間でも好調なパフォーマンスを記録した。
市場関係者からは、強気相場の継続や経済のソフトランディングの可能性についての見解が示された。
ただし、パウエル議長の追加利下げに対する慎重姿勢を受けて、11月の利下げ確率は低下している。
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
今日
昨日
総合的利下げ織り込み(前日比)
今日
昨日
次回利下げ確率(前日比)
2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25%
- 1回→62.92%(+15.77%)
- 2回→37.08%(-15.77%)
年内利下げ確率
- 1回→0%(%)
- 2回→21.22%(+21.22%)
- 3回→78.78%(-14.20%)
- 4回→0%(-7.02%)
米国債相場の動向
利回りの上昇
- 米30年債利回り:4.12%(前営業日比+1.4bp、変化率+0.35%)
- 米10年債利回り:3.78%(前営業日比+3.2bp、変化率+0.86%)
- 米2年債利回り:3.64%(前営業日比+8.2bp、変化率+2.30%)
米国債の月間リターン
- ブルームバーグ米国債トータルリターン指数によると、9月のリターンは1.4%
- 月間ベースでは2010年以来の長期上昇局面
パウエル議長の講演と市場の反応
パウエル議長の主な発言
- 11月のFOMC会合で判断を下せるだけのデータはまだそろっていない
- 金融政策に「あらかじめ決められた経路」はない
- 金利引き下げに際し段階的なアプローチを取る意向を示唆
- 経済が概ね予想通りに発展すれば、政策は時間の経過とともにより中立的な姿勢へと移行する
- リスクは両面性があり、今後も会合ごとに決定を下していく
市場の反応
- 金利スワップ市場では利下げ幅の織り込みが後退
- 11月FOMCでの25bp利下げの可能性は62%に上昇、50bp利下げの可能性は約38%
- 年末までの利下げ幅見通しは約73bpと、27日の約80bpから低下
- 米国債のイールドカーブはフラット化、2年債と10年債の利回り格差は13bpに縮小
市場関係者の見解
アダム・クリサフルリ氏(バイタル・ナレッジ)
- パウエル氏の発言はわずかにタカ派寄りだったが、FOMCはまだ多くの利下げを行う必要がある
- パウエル氏の発言は、年内残りの期間について市場が合計0.75ポイントではなく0.5ポイントの利下げを考えるべきだということを示唆
イアン・リンジェン氏(BMOキャピタル・マーケッツ)
- パウエル氏の講演前に、利下げ幅が25bpになるか50bpになるかの議論が終わることはない
- 10月4日発表の雇用統計が今週のメーンイベント
- 8月の求人件数は、労働市場の減速が新常態になったという見方を改めて裏付けるだろう
グレッグ・ファラネロ氏(アメリベット・セキュリティーズ)
- FRB高官の発言から見ると、彼らは間違いなく段階的な利下げに傾いている
- 経済は多方面で少し弱まっているが、依然として好調な分野もある
まとめ
パウエル議長の講演を受けて、米国債利回りは上昇し、特に金融政策に敏感な2年債の利回りが大幅に上昇した。
議長は金利引き下げに際し段階的なアプローチを取る意向を示唆し、11月のFOMC会合での判断材料はまだ不十分だと述べた。
これを受けて、市場では利下げ幅の織り込みが後退し、イールドカーブがフラット化した。
市場関係者からは、FOMCが段階的な利下げに傾いているとの見方が示された一方、今後の雇用統計など重要な経済指標に注目が集まっている。
為替市場(FX) 通貨強弱(前日)
通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑