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一週間の通貨の動き（11/11～11/15）
一週間の為替市場 まとめ
週前半（11月11日〜12日）：ドル高進行、円とユーロが下落
11月11日（月）から始まった週は、ドルが一段と強さを見せ、ブルームバーグ・ドル指数が1年ぶりの高水準を更新しました。背景には「トランプトレード」の継続があり、トランプ次期大統領の政策期待がドル買いを促しています。
主要10通貨の中で円は最も下落し、ドル円は一時153円95銭まで円安が進行。ユーロも対ドルで4月以来の安値を付けました。市場では、トランプ氏の当選により米国の利下げ見通しが後退し、財政刺激策によるインフレ圧力が高まるとの見方が広がっています。
13日に発表される米国の消費者物価指数（CPI）にも注目が集まり、コア指数は前月比0.3％上昇が予想されています。アナリストたちは、トランプ政権の政策がドルの例外的な強さを際立たせると指摘しています。
一方、11日には日本で特別国会が召集され、石破茂首相が再指名されました。石破首相はトランプ次期大統領との会談を今月行う方向で検討していると報じられています。
暗号資産のビットコインも急騰し、13.95%高の87,215ドルとなりました。
週中盤（11月13日）：ドル高継続、円は155円台に
11月13日（水）、ドルは引き続き強含みで推移し、ブルームバーグ・ドル指数は4日連続で上昇しました。市場は米国のCPI発表を前に、12月の利下げ観測を織り込みつつも、ドル買いが優勢となっています。
ドル円は7月以来の155円台に突入し、日本当局が円安進行に対して介入する可能性が警戒されています。ユーロドルも約1年ぶりの安値を更新しました。
一方、暗号資産のビットコインは史上初めて90,000ドルの大台を突破し、トランプ次期大統領が仮想通貨に友好的な政策を取るとの期待が高まっています。
週後半（11月14日〜15日）：ドル高一服、円が反発
11月14日（木）、ドルは短期債利回りの上昇とともに堅調な動きを見せました。パウエルFRB議長が利下げを急がない姿勢を示したことで、市場は12月の利下げ予想を見直し、ドル買いが進行。ドル円は一時156円42銭まで上昇しました。
しかし、週末の15日（金）になると、ドルは下落に転じ、円は一時1%超上昇して154円台を回復。加藤勝信財務相が「一方的、急激な動きには適切な対応を取る」と発言したことで、日本当局による市場介入の可能性が意識されました。
米小売売上高が予想を上回る結果となったものの、ドルの上昇を持続させるには至りませんでした。週間ベースでは、ドル指数は1.4%上昇し、7週連続の上昇となりましたが、週末にかけてドル高の勢いはやや和らぎました。
暗号資産のビットコインは引き続き高値圏で推移し、市場のリスク志向の強さを示しています。
まとめ
今週は、トランプ次期政権の政策期待からドル高が進行しましたが、週末にかけては日本当局の介入警戒感や市場の調整により、ドル高の勢いが一服しました。
米国のインフレ指標やFRBの動向、日本の政策対応などが市場の焦点となり、為替相場は不安定な動きを見せました。
