2024/11

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/11/6

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

X(Twitter)でも毎日の値動きやニュースを発信していますので、ぜひフォローよろしくおねがいします。

目次

 ファンダメンタル分析【オススメ】書籍紹介(書評)サイト

経済ニュースを日々キャッチアップするのと同時に、ファンダメンタル分析の理解をさらに深めたい方に向けて、いくつかの優れた書籍を紹介します!

私自身も読んでいる本で、初心者の方にも読みやすく、金融リテラシーが上がること間違いなしです!是非ご覧になってください。

世界インフレ時代の経済指標 目先のイベントにジタバタしない“大局観”が手に入る エミン・ユルマズ (著)

インフレと経済指標を学ぶ「世界インフレ時代の経済指標」エミン・ユルマズ著 書評「世界インフレ時代の経済指標」の書評記事。インフレの基本から重要な経済指標の読み解き方、資産防衛策までをわかりやすく解説。経済初心者からビジネスパーソン、投資家まで、インフレ時代に役立つ知識を提供します。今すぐ読むべき一冊を徹底レビュー! ...

1日で数百億を動かす現役ディーラーが教える勝者のトレード書評 井口喜雄(著

『1日で数百億を動かす現役ディーラーが教える勝者のトレード』書評 井口喜雄現役ディーラー井口喜雄の著書『勝者のトレード』は、損切りや資金管理などトレードで生き残るための実践的なアドバイス満載。短期トレーダー必見!...

書評:『負けない米国株投資術』–「負けない」ための米国株投資戦略 まりーさん(著)

書評:『負けない米国株投資術』–「負けない」ための米国株投資戦略「負けない米国株投資術」の書評記事です。投資アナリストまりーさんが提案する「コア・サテライト戦略」を中心に、初心者から中級者向けの米国株投資法をわかりやすく解説。マクロ経済分析やテクニカル分析を使ってリスクを抑え、停滞期でも安定したリターンを目指す投資の秘訣を紹介します。...

昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

米株式市場は大統領選を控え、テクノロジー株を中心に上昇

テクノロジー銘柄を中心に上昇

  • 大手ハイテク7社「マグニフィセント・セブン」の株価に連動する指数が1.8%上昇
  • ソフトウエア開発会社パランティア・テクノロジーズの株価が20%超急伸
  • エヌビディアは時価総額でアップルを抜き、再び首位に

大統領選の影響

  • 接戦が予想され、大きなボラティリティー(価格変動率)を引き起こす可能性
  • 投資家は大きなポジション(投資規模)を取ることを避ける傾向
  • 票の集計を巡る混乱発生への警戒感

市場関係者の見解

キャメロン・ドーソン氏(ニューエッジ・ウェルス最高投資責任者)

  • 選挙結果は予測不可能でサプライズとなる可能性
  • 接戦のため、大きなボラティリティーを引き起こすイベントになり得る

マシュー・ライアン氏(エブリー市場戦略責任者)

  • 出口調査結果が明らかになるまで投資家は大きなポジションを取りたがらない
  • 選挙は接戦で、結果を予想するのは困難

ゴールドマン・サックス・グループのストラテジスト

  • 選挙結果によりボラティリティーが急激に高まる可能性
  • 経済の底堅さが維持され、長期的には株式を下支えするとの見方
  • 米国株が20%超下落する確率は18%と予想(選挙リスクを考慮しても)

スザナ・クルス氏(パンミュール・リベラムのストラテジスト)

  • 市場は選挙終了後、企業決算や金融政策に再び注目することを期待

まとめ

5日の米株式相場は、大統領選の投票が進む中、テクノロジー銘柄を中心に上昇しました。市場関係者は選挙の接戦を予想しており、結果次第では大きなボラティリティーを引き起こす可能性があると警戒しています。

一方、ゴールドマン・サックスのストラテジストらは、選挙リスクを考慮しても米国株が20%超下落する確率は低いと予想。経済の底堅さが株式を下支えするとの見方を示しました。

投資家は選挙結果の不透明感から大きなポジションを取ることを避ける傾向にありますが、専門家の見解は経済の底堅さを指摘しており、長期的な株式市場の見通しについては比較的楽観的です。ただし、短期的には選挙結果によって大きな変動が起こる可能性があるため、注意が必要です。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 0回→2.52%(+0.55%)
  • 1回→97.48%(-0.55%)
  • 2回→0%(%)

年内利下げ確率

  • 1回→22.59%(+4.00%)
  • 2回→77.41%(-4.00%)
  • 3回→0%(%)

米国債市場は長めの年限が買われ、利回り曲線はフラット化

相場はまちまち

  • 年限が長めの国債が買われた
  • 10年債入札(発行額420億ドル)が堅調
  • 利回り曲線のフラット化(短期と長期の金利差縮小)が進行

米国債利回りの変化

  • 米30年債利回り: 4.44%(前営業日比-2.5bp、変化率-0.57%)
  • 米10年債利回り: 4.28%(前営業日比-0.2bp、変化率-0.04%)
  • 米2年債利回り: 4.19%(前営業日比+2.9bp、変化率+0.70%)

非製造業総合景況指数の影響

  • 米供給管理協会(ISM)非製造業総合景況指数が約2年ぶりの高水準となったことを受けて、米国債相場は下げを拡大
  • 10年債入札の結果判明後、下げ幅を縮小

米ISM非製造業指数の概要

主要ポイント

  • 10月の非製造業総合景況指数は56(2022年7月以来の高水準)
  • ほぼ全てのエコノミスト予想を上回る(市場予想中央値は53.8)
  • 50が活動の拡大と縮小の境目

内訳の詳細

  • 新規受注: 57.4、業況: 57.2と拡大圏で堅調なペース
  • 雇用: 約5ポイント上昇の53(2023年8月以来の高水準)
  • 入荷水準: 約2年ぶりの高水準(サプライヤーの納入遅れを示唆)
  • 新規輸出受注: 拡大ペースが鈍化
  • 輸入: 辛うじて拡大圏にとどまる
  • 仕入れ価格: 58.1に低下(投入コストの増加ペースが緩やか)

まとめ

米国債相場は、年限が長めの国債が買われる一方で、ISM非製造業総合景況指数が約2年ぶりの高水準となったことを受けて下げを拡大しました。ただし、10年債入札の結果判明後は下げ幅を縮小する展開となりました。

ISM非製造業指数は、新規受注や業況が堅調な拡大ペースを維持し、雇用も約5ポイント上昇するなど、米国のサービス業活動が力強さを示しました。この結果は、米経済の勢いが第4四半期に入っても持続していることを示唆しています。

投資家は、非製造業指数の堅調さが米国経済の底堅さを裏付けるものと捉え、利上げ継続への警戒感から米国債を売る動きが広がりました。ただし、その後の10年債入札が堅調だったことで、相場の下げ幅は限定的となりました。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体(前日)
ドル単体(前日)↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場ではドル安円高が進行

ドル指数と円の動き

  • ニューヨーク外国為替市場でドル指数が続落
  • 円は対ドルで上昇し、一時1ドル=151円34銭を付けた

主要通貨の変化

  • ブルームバーグ・ドル指数: 1254.11(前営業日比-4.44、変化率-0.35%)
  • ドル/円: ¥151.59(前営業日比-¥0.54、変化率-0.35%)
  • ユーロ/ドル: 1.0928(前営業日比+0.0050、変化率+0.46%)

市場関係者の見解

  • ウェルズ・ファーゴのストラテジスト、アループ・チャタジー氏: ドルの動きがより明確になるのは、主要なスイングステート(激戦州)の結果が出始める米東部時間の午後8時ごろ

円の動き

  • 円は主要10通貨の大半に対しては下落

玉木雄一郎氏(国民民主党代表)の発言

  • 為替の変動は米国の動向に左右される要素が大きい
  • 日本銀行が目先の金融政策で為替を動かそうとしても非常に表面的な対応になる

欧州トレーダーの動向

米大統領選挙の影響

  • 欧州トレーダーは、米大統領選挙の余波を先取りしてヘッジを行っている
  • 共和党候補ドナルド・トランプ氏の関税引き上げ提案が欧州にとって重要
  • 関税は米国への依存度が高いセクターに打撃を与え、ユーロをドルに対して大幅に下落させる可能性

ユーロの動向

  • ユーロは対ドルで一時0.5%上昇し、10月半ば以来の高値
  • ユーロ・ドルの翌日物ボラティリティーは、世界的な金融危機以来の水準に跳ね上がった
  • ユーロの翌日物のヘッジコストは4年以上で最高に急上昇
  • トレーダーはドルの一段高を予想しており、ユーロはその影響を大きく受ける可能性
  • 来年7月までにユーロが1ドル以下に下落すると予想するポジションは増加

スイス・フランの動向

  • オプション市場はスイス・フランに対して強気
  • フランはリスクからの逃避先としての役割から恩恵を受けている

まとめ

ニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が続落し、円は対ドルで上昇しました。市場関係者は、ドルの動きがより明確になるのは主要なスイングステートの結果が出始める頃になると見ています。

欧州トレーダーは、米大統領選挙の結果を先取りしてヘッジを行っており、特にトランプ氏の関税引き上げ提案が欧州経済に与える影響を警戒しています。ユーロは対ドルで上昇したものの、ヘッジコストが急上昇するなど不安定な動きを見せています。一方、スイス・フランはリスク回避先としての需要から恩恵を受けています。

コモディティ市場

原油市場の動向

ニューヨーク原油相場は5日続伸

  • 米大統領選の行方が世界の注目を集める中、メキシコ湾の原油生産を脅かす熱帯暴風雨の影響もあり、買いが優勢
  • ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は一時1.7%上昇

熱帯暴風雨「ラファエル」の影響

  • 洋上のオフショア石油・天然ガス施設に支障をもたらす恐れ
  • 現在の想定進路で日量170万バレルの生産に影響が出る見通し
  • シェブロンが沖合いでの生産を停止、シェルは一部要員を避難

米大統領選の影響

  • トランプ前大統領とハリス副大統領による接戦
  • 結果次第で米国の貿易、外交、安全保障、気候に関する政策が大幅に見直される可能性
  • 商品市場に広範囲な影響を及ぼす可能性

市場関係者の見解

  • エナジー・アスペクツのアムリタ・セン氏: 現在の米政権はイラン産原油の購入を奨励しており、価格抑制につながっている。イラン制裁を履行するだけで、100万バレルを市場から取り除くことができる

ニューヨーク原油の動向

  • 6月末から10%余り下落(中国の需要低迷、米州からの供給増加が要因)
  • OPECプラスは生産引き上げ計画を先送り
  • サウジアラビアが12月のアジア向け原油価格を引き下げ(中国の需要低迷の影響が大きい)
  • WTI先物12月限は前日比52セント(0.7%)高の1バレル=71.99ドルで終了
  • 北海ブレント1月限は0.6%上昇し75.53ドルで引け

金市場の動向

金スポット相場は小幅高

  • 米大統領選の投票が始まる中、小じっかりに推移
  • 今週はFOMC会合も開催予定

金スポット価格の動き

  • 先週付けた最高値をわずかに下回る1オンス=2740ドル前後で取引
  • 比較的安定した値動きだが、過去の投票日には急激な変動あり

米大統領選の影響

  • 接戦となっており、結果が法廷で争われるリスクも
  • 結果判明までに数日から数週間かかる可能性

金価格を支える要因

  • 米利下げ期待や中銀による金購入
  • 中東やウクライナの紛争を背景とした逃避需要
  • 米大統領選をめぐる不透明感

市場関係者の見解

  • コメルツ銀行: トランプ氏の勝利は金価格の上昇をもたらす。ハリス氏の勝利は金相場を圧迫。選挙結果の判明が長引けば、金はその不確実性から恩恵を得る

金価格の動き

  • 金スポット価格は前日比3.20ドル(0.1%)高の1オンス=2739.98ドル
  • 金先物12月限は3.50ドル(0.1%)上昇し2749.70ドルで引け

まとめ

原油市場では、米大統領選の行方や熱帯暴風雨の影響を受けて買いが優勢となり、ニューヨーク原油相場は5日続伸しました。一方、金市場では米大統領選の投票開始を受けて小じっかりに推移し、金スポット相場は小幅高となりました。

両市場ともに、米大統領選の結果が大きな影響を与える可能性があります。原油市場では、選挙結果次第で米国のエネルギー政策が大きく変わる可能性があり、金市場では接戦となっている選挙の不透明感が金価格を支える要因となっています。