2024/12

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/12/17

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)初心者にも分かりやすく要約しています

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株、FOMC控え方向感模索 – ナスダックは最高値更新も、ダウは8日続落

主要指数の動き

  • S&P500種株価指数: 6074.08 (+22.99, +0.38%)
  • ダウ工業株30種平均: 43717.48 (-110.58, -0.25%)
  • ナスダック総合指数: 20173.89 (+247.17, +1.24%)

市場の注目点

  • 世界の主要中銀の政策決定を控え、市場は身構え
  • 18日に予想される25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げが新たな支援材料
  • 12月の米サービス業購買担当者指数(PMI)が2021年10月以来の高水準
  • 12月のニューヨーク連銀製造業景況指数は2023年5月以来の大幅な低下

市場関係者の見解

  • クリス・ラーキン氏(モルガン・スタンレー傘下E*トレード・ファイナンシャル)
    • 目先のモメンタムはパウエルFRB議長による政策発表後の発言次第
    • 小売売上高や個人消費支出(PCE)価格指数が市場の意表を突くかどうかにも左右
  • トニー・デスピリト氏(ブラックロック・グローバル最高投資責任者)
    • FOMCの結果が「タカ派的な利下げ」となっても、米経済の基調的な強さがその理由であるため、米国株の上昇相場が継続し、買いが広がることはあり得る

まとめ

米国株式市場は総じて上昇し、ナスダック総合指数は過去最高値を更新した。市場は18日のFOMC(連邦公開市場委員会)での25bpの利下げをほぼ完全に織り込んでおり、FRB議長の発言や経済指標に注目が集まっている。

専門家の見解では、タカ派的な利下げとなっても米国株の上昇相場は継続する可能性があるとの意見もある。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

2024/12/18(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨450-475(4.50%)

 ※1回⇨0.25% 

  • 0回→4.59%(+0.62%)
  • 1回→95.41%(-0.62%)
  • 2回→0%(%)

来年12まで利下げ確率(回数)

※1回⇨0.25%

  • 2回→11.16%(+10.24%)
  • 3回→88.84%(-10.24%)
  • 4回→0%(0%)

米国債、FOMC控え小動き – オプション市場では強気な見方も

主要指標の動き

  • 米30年債利回り: 4.61% (+0.4bp, +0.08%)
  • 米10年債利回り: 4.40% (+0.4bp, +0.09%)
  • 米2年債利回り: 4.25% (+0.6bp, +0.15%)

市場の注目点

  • オプション取引ではアップサイドのプロテクションに需要
  • フェデラルファンド(FF)金利先物市場では18日の政策決定を前にした買いの流れが大きい
  • 短期ゾーンの利回りが小幅上昇、10年国債は横ばいなどまちまちの動き
  • 投資家はFRBの金利決定を待っている

市場関係者の見解

  • ジャバズ・マタイ氏ら(シティのストラテジスト)
    • 12月20日期限の10年債オプション購入を推奨
    • 今週の米国債市場は上げ方向にリスクが傾斜
    • 金利予測分布図(ドットプロット)で来年の利下げ幅が50bpに縮小されても、市場の織り込み具合となお一致
  • ティム・ホラン氏(チルトン・トラスト債券部門最高投資責任者)
    • ドット・プロットの平均が3回の利下げである場合、おそらく3月と6月になる
    • もう1回が9月になるか12月になるかは様子を見る

まとめ

米国債相場はほぼ変わらずで、午前の上げ幅を縮小する展開となった。市場では18日のFOMC(連邦公開市場委員会)での25bpの利下げとともに、金融緩和サイクルの一時停止を示唆する可能性が高いとみられている。

シティのストラテジストは、今週の米国債市場は上げ方向にリスクが傾斜しているとの見方を示した。投資家はFRBの金利決定や経済予測、特に「ドット・プロット」と呼ばれる金利予測に注目している。債券市場は総じて様子見ムードが強く、FRBの政策決定を待つ展開となっている。

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

円、対ドルで約3週間ぶり安値 – FOMC控え日米金融政策の違いが意識される

主要通貨の動き

  • ブルームバーグ・ドル指数: 1288.54 (-0.29, -0.02%)
  • ドル/円: ¥154.20 (+¥0.55, +0.36%)
  • ユーロ/ドル: 1.0510(+0.0009, +0.09%)

市場の注目点

  • 円が下落し、1ドル=154円台に下げ、約3週間ぶりの安値を更新
  • 米国で来年の利下げペースを減速するリスクが意識される一方、日本銀行は今週の金融政策決定会合で利上げを見送るとの観測が強い
  • ドイツ連邦議会でショルツ首相に対する不信任投票が可決され、来年2月に国政選挙を行う舞台が整った
  • フランス銀行(中央銀行)は、来年と再来年の経済成長見通しを引き下げた

市場関係者の見解

  • マーク・マコーミック氏ら(TDセキュリティーズのストラテジスト)
    • 物価統計や短観はどれも、日本銀行が今週利上げに動くべきだと示唆しているが、賃金に関する情報がもっと得られる1月まで時間を稼ぐ可能性がある

まとめ

16日の外国為替市場では、円が下落し1ドル=154円台に下げ、約3週間ぶりの安値を更新した。

米国で来年の利下げペースを減速するリスクが意識される一方、日本銀行は今週の金融政策決定会合で利上げを見送るとの観測が強く、円売り・ドル買いが優勢になっている。

投資家は今週の主要中央銀行の金利決定を見守っている。

ドイツでは首相不信任投票が可決され、来年2月の国政選挙実施に向けた措置が講じられた。フランスでは中央銀行が経済成長見通しを引き下げた。

コモディティ市場

原油は中国経済指標受け反落 – 需要減退懸念が再燃

原油価格の動き

  • WTI先物1月限: $70.71/バレル (-$0.58, -0.8%)
  • 北海ブレント2月限: $73.91/バレル (-$0.58, -0.8%)

市場の注目点

  • 中国で発表された各経済統計を受け、同国での需要減退懸念が強まった
    • 11月の原油処理量が5カ月ぶり低水準
    • 11月の小売売上高は予想外の減速
  • ブラジルの石油・ガス研究院(IBP)は、国内産油量が来年は日量360万バレルに増加するとの見通しを示した

市場関係者の見解

  • レベッカ・バビン氏(CIBCプライベート・ウェルス・グループのシニア・エネルギー・トレーダー)
    • 中国のデータは「原油相場がいかに簡単に崩れやすいかを浮き彫りにしている」
    • 年末に向かう中、今週は不安定な相場になると市場参加者は予想

金はFOMC控え反発 – 追加利下げへの期待感

金価格の動き

  • 金スポット価格: $2655.65/オンス (+$7.42, +0.3%)
  • 金先物2月限: $2670.00/オンス (-$5.80, -0.2%)

市場の注目点

  • FOMC政策発表を18日に控え、追加利下げの可能性が意識された
  • 市場では、17-18日のFOMC会合で0.25ポイントの利下げが見込まれている
  • 金スポット価格は年初来で約29%上昇しており、年間ベースで2010年以来の大幅高に向かっている

まとめ

原油市場では、中国の経済統計を受けて需要減退懸念が強まり、価格は反落した。一方、ブラジルの産油量増加見通しも供給過剰懸念を助長している。

金市場では、FOMC会合を控えて追加利下げの可能性が意識され、価格は反発した。

金スポット価格は年初来で大幅に上昇しており、米利下げや地政学的リスクの高まりによる逃避需要、各国・地域中銀の持続的な買いが背景にある。両市場ともに、今週は不安定な相場展開が予想されている。