経済ニュース速報まとめ
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目次
株式市場（総合ニュース）
昨日(2日)は金利上昇、ドル高、株小幅高でした。
☑️ 米国株式市場、雇用統計の好調を受け続伸。特に大手ハイテク株がけん引。
☑️ 雇用統計が示す米経済の強さ、早期のFRB利下げ観測を後退させる。
☑️ メタ・プラットフォームズとアマゾンの強気な業績見通しに市場は好反応。
☑️ 市場の注目は今後もFRBの金融政策と個別企業の決算に集中。
米国株式市場、雇用統計の好調さにより上昇
米国の雇用市場が好調、株式市場にポジティブな影響
2日の米国株式市場は、特に大手ハイテク株の上昇を背景に続伸しました。
この日発表された米雇用統計は力強い内容となり、企業利益に対する明るい見通しが広がりました。
特に、S&P500種株価指数は1.07%の上昇を見せ、ナスダック総合指数は1.74%と大幅に伸びました。
雇用統計が示す経済の好調
1月の米雇用統計では、雇用者数が1年ぶりに大幅に増加し、賃金の伸びも加速しました。
これは労働市場が予想外に再び勢いを増していることを示唆しており、早期の利下げが行われる可能性が一段と低下しました。
大手ハイテク株の業績見通しに好反応
メタ・プラットフォームズとアマゾン・ドット・コムは、前日の通常取引終了後に示した強気の業績見通しで市場から好感されました。
これが、S&P500とナスダック総合指数を1%以上押し上げる要因となりました。
金融政策の見通しと市場の反応
金融市場は、FRBの政策に注目しており、CMEのフェドウォッチによると、3月のFOMCでの利下げ実施確率は20.5%と評価されています。
これは1カ月前の69.6%から大きく低下しています。
個別銘柄の動向
アップルは、中国での売上高の急減を受けて一時4%安となりましたが、シェブロンは利益が予想を上回り、2.9%上昇しました。
また、メタは20.3%上昇し、アマゾンも7.9%の上昇を見せました。
債券市場 金利市場
今日
昨日
☑️ 米雇用統計のサプライズ、利回り上昇を引き起こす
☑️ 労働市場の強さ、早期利上げ観測を後押し
☑️ FRBの利下げ期待が後退、金融市場に波紋
米国債の利回り急騰、雇用統計の影響で
雇用統計後の市場動向
最新の米雇用統計が予想を上回る好結果を示したことにより、米国債市場は大きな動きを見せた。
統計発表後、米国債の利回りは軒並み上昇し、特に中短期債における利回りの上昇が顕著だった。これは市場が早期の利下げ観測を低下させた事になる。
利回りの動き
- 30年債利回りは4.22%に上昇し、前営業日比で10.3ベーシスポイント（BP）増加。
- 10年債利回りは4.02%に達し、14.2BPの上昇。
- 2年債利回りも4.37%へと上昇し、16.8BP増。
雇用統計の詳細
- 非農業部門雇用者数は前月比35万3000人増加と、エコノミスト予想の18万5000人を大幅に上回った。
- 失業率は3.7%で、市場予想の3.8%を下回る結果となった。
- 平均時給は前月比で0.6%増加し、2022年3月以来の大幅な伸びを記録。
市場の反応
雇用統計の結果を受け、3月のFOMC会合における利下げ確率は約15%へと低下。
これは統計発表前の半分程度にあたる。
投資家や市場アナリストは、今回の統計を受けて、FRBが利下げを行う可能性が低下したと見ている。
専門家の見解
グレンミードのジェイソン・プライド氏は、3月の利下げ可能性が低下したと指摘。
より可能性が高いのは夏ごろに利下げを開始し、年内に2、3回実施することだと述べた。
今後の展望
この雇用統計は、労働市場の力強さを示しており、米経済が依然として高い雇用レベルを維持していることを示唆している。
しかし、賃金の上昇がインフレ圧力を高める可能性もあるため、FRBの次の動きが注目される。
為替市場（FX） 通貨強弱
通貨全体
ドル単体
☑️ 米雇用統計のサプライズでドル急騰、他通貨に対して強含み
☑️ 利下げ観測の後退がドル高を後押し、特にドル／円で顕著な上昇
☑️ 短期間内のポジション調整と見られるドルと米国債利回りの上昇
☑️ 将来の金融政策への注目が高まる中、ドルの動向が注目される
ドル上昇、雇用統計受け利下げ観測後退
雇用統計でドルが急騰
ニューヨーク外為市場では、強い米雇用統計の発表を受けてドルが他の主要通貨に対して上昇。
ブルームバーグ・ドル指数は0.63%上昇し、ドル／円は1.32%上昇して148.36円を記録した。
ユーロ／ドルは0.75%下落し、1.0790ドルになった。
利下げ観測の後退
米国の非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回り、賃金の上昇率も約2年ぶりの高さを記録。
この結果、3月と5月の利下げ確率が大幅に低下し、ドルの価値が上昇した。
ドルと国債利回りの上昇
1月はドル相場と米国債利回りが共に上昇し、この動きは主にポジション調整によるものと見られている。
しかし、雇用統計の発表後、ドルはさらに強含むと予想されている。
通貨別の動き
- ユーロ／ドルは1.07810ドルに下落したが、昨年12月13日以来の安値は更新しなかった。
- ドル／円は148.58円に上昇し、昨年11月28日以来の高値に迫った。
- 英ポンド／ドルは1.26140ドルと、1月17日以来の安値を記録。
- 豪ドルは0.65035米ドルと、10週間ぶりの安値を記録した。
- ビットコインは0.19%下落して43020ドルを記録。
専門家の見解
雇用統計を受け、利下げ観測が後退し、ドルが他通貨に対して強含むとの見方が強まっている。
特に、パウエルFRB議長の発言により、金融緩和期待が打ち砕かれる可能性があり、ドルの一段の上昇が予想される。
その他の市場 金 原油
☑️ イスラエルとハマスの停戦交渉が原油相場に冷や水
☑️ 米雇用統計の好調さが金相場の反落を招く
原油相場の下落：イスラエルとハマスの停戦交渉が影響
地政学的リスクの軽減
ニューヨーク原油相場は3日連続で下落しました。
この背景には、イスラエルとイスラム組織ハマスの間で進行中の停戦交渉があり、これにより原油市場の地政学的リスクプレミアムが低下したと考えられます。
特に、戦闘の停止と人質解放に向けた早期の合意により、中東地域のエネルギー供給に対する長期にわたる懸念が和らいでいます。
技術的要因と市場反応
原油価格は、200日及び50日の移動平均線を下回るなど、技術的な分析上重要な水準を割り込みました。
これによりトレンドフォロー型のアルゴリズムが反応し、価格の下落が加速しました。
また、WTIのプロンプトスプレッドがコンタンゴに転換したことも、市場の弱気な見方を強める要因となりました。
最新の取引価格
ニューヨーク商品取引所でのWTI先物3月限は、前日比1.54ドル（2.1%）安の1バレル＝72.28ドルで取引を終えました。
これにより週間では7.35%の大幅な下落となり、昨年10月以来の大きな落ち込みを記録しました。
北海ブレント4月限も1.7%下落し、77.33ドルで取引が終了しています。
金相場の反落：米雇用統計が影響
米雇用統計のサプライズ
金相場は反落しました。
これは、1月の米雇用者数が予想外に増加し、FRBのジェローム・パウエル議長による早期利下げの可能性が低いとの見解が強まったためです。
労働市場の底堅さは、今後数カ月の健全な経済成長を支える可能性があり、その結果、金融政策の早期転換が必要ないとの見方が強まっています。
金利下げの期待後退
スワップ市場では、3月の利下げ確率が21%にとどまり、政策転換の可能性が実質的に排除されました。
また、5月の利下げに対する市場の期待も後退しています。
金価格の動き
金スポット価格は、前日比18.19ドル（0.9%）安の1オンス＝2036.80ドルでした。
また、COMEXの金先物4月限も、17.40ドル（0.8%）安の2053.70ドルで取引が終了しています。
市場分析（まとめ）
ドル上昇、Ｓ＆Ｐ最高値 利回り急伸
為替市場の動向
力強い米国の雇用統計を受け、ドル指数が約7週間ぶりの高値を記録しました。
1月の非農業部門雇用者数は市場予想を大幅に上回り、賃金の上昇率も約2年ぶりの高さを示しました。
これにより、利下げ観測が後退し、ドルが主要6通貨に対して強含みました。
債券市場の反応
米国債の利回りは、好調な雇用統計を受けて急伸しました。
特に10年債利回りは4%を超え、2022年9月以来の大幅な伸びを記録しました。
市場は年内の利下げ幅を計127ベーシスポイントと見込んでいますが、これは年初の160ベーシスポイント超から縮小しました。
株式市場の動き
S&P500指数は史上最高値を更新し、メタ・プラットフォームズやアマゾンの堅調な四半期決算が市場を押し上げました。
S&P500構成銘柄の約80%が市場予想を上回る決算を発表し、市場の信頼感を高めました。
金と原油市場のトレンド
金先物はドル高と米長期金利の上昇を背景に売りが膨らみ、反落しました。
一方、米原油先物は早期利下げ観測の後退を嫌気して3営業日続落しました。
今日は以上になります。最後まで見て頂きありがとうございます😊
