2024/6

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/6/18

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

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株式市場(総合ニュース)

昨日(17日)は金利上昇、ドル横ばい、株高でした。

市場全体の上昇

  • S&P500指数:終値5473.23ポイント、前日比+41.63ポイント(+0.77%)で、今年30回目の最高値を更新しました。
  • ダウ平均:終値38778.10ポイント、前日比+188.94ポイント(+0.49%)。
  • ナスダック指数:終値17857.02ポイント、前日比+168.14ポイント(+0.95%)。

要因と背景

  • 好景気と企業収益の改善:多くの企業が業績を上げ、経済が堅調に推移しています。
  • インフレ鈍化とAIブーム:インフレが落ち着いてきたことと、人工知能(AI)分野への投資熱が市場を後押ししています。

投資家の注目点

  • 小売売上高の発表:経済の健全性を示す重要なデータの発表が控えています。
  • 金融当局者の講演:利下げの可能性や経済見通しについての発言が注目されています。

個別企業の動向

テクノロジー企業の躍進

  • テスラとアップル:テクノロジー株が上昇をリードしています。
  • マイクロン・テクノロジー:目標株価の引き上げにより、株価が最高値を更新。
  • ブロードコム:株価が5%以上上昇しました。

物言う投資家の動き

  • スターボード・バリュー:オートデスク株式約5億ドルを取得し、取締役会の変更を求めています。

市場の見通しと戦略

ストラテジストの強気とヘッジファンドの慎重

  • ウォール街のストラテジスト:多くがS&P500指数のターゲットを引き上げています。
    • ジェームズ・デマート氏(メイン・ストリート・リサーチ):「S&P500は年末までに6000に達すると予想」
  • ヘッジファンド:株式市場に対して慎重な姿勢を強めています。

経済指標と政策の影響

  • フィラデルフィア連銀総裁ハーカー:年内1回の利下げが適切と発言。高金利が長引く可能性があると示唆しました。
  • インフレの鈍化:インフレが改善すれば、9月の利下げも選択肢に入ると予想されています。

欧州市場の動向

  • フランス株:先週の急落から反発しましたが、ストックス欧州600指数はほぼ変わらず。
  • シティグループ:欧州株の投資判断を引き下げましたが、米国株の投資判断は引き上げています。

まとめ

  • 米国株式市場は好調を維持し、S&P500指数は今年30回目の最高値を更新。
  • テクノロジー株が市場をリードし、特にテスラ、アップル、マイクロン・テクノロジーの動きが注目されています。
  • 投資家の見方が分かれており、ストラテジストは強気、ヘッジファンドは慎重な姿勢を示しています
  • フィラデルフィア連銀総裁は年内1回の利下げを示唆し、インフレの鈍化が市場に追い風となる可能性があります。
  • 欧州市場は反発したものの、政治リスクの高まりからシティグループは欧州株の投資判断を引き下げました

 

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

  • 2024/09/18 66.27%(-10.13%)
  • 2024/11/07 100%

米国債市場の動きと背景

債券利回りの変動

  • 米30年債利回り: 4.41%(+5.8ベーシスポイント)
  • 米10年債利回り: 4.28%(+6.0ベーシスポイント)
  • 米2年債利回り: 4.77%(+6.1ベーシスポイント)
  • 米10年債利回りは一時7ベーシスポイント上昇

背景

  • 社債市場:
    • ホーム・デポなど13社が今週新たに社債を発行する予定。
    • 先週は新規社債発行が今年で最も少なかった。
    • CPIデータ(消費者物価指数)やFOMC(米連邦公開市場委員会)の影響で、企業が様子見していた。
  • 米国債の入札:
    • 通常は水曜日に行われる20年債の入札が、祝日の影響で18日に前倒し。
    • 20日には5年物インフレ連動米国債(TIPS)の入札が予定されている。

経済指標の影響

  • ニューヨーク州製造業業況指数:
    • 6月の指数は-6.0と前月の-15.6から改善。
    • 市場予想の-9.0よりも良い結果だった。
    • この指数の改善が利回りの上昇に寄与。

市場の動き

  • ポジション調整:
    • 今週は大きな経済指標の発表がないため、投資家がポジションを調整。
    • これにより、米債利回りは5営業日ぶりに上昇。

特記事項

  • ジューンティーンス(奴隷解放記念日):
    • 19日は米国の祝日で市場が休場。
    • これにより、通常の水曜日ではなく18日に20年債の入札が行われる。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

米ドル

  • 全体的に弱い動き: 米ドルは主要な通貨に対して価値を少し落としました。ブルームバーグ・ドル指数は0.02%下がりました。
  • ドル/円: 米ドルは日本円に対して0.2%上がり、1ドル=157.72円になりました。

ユーロ

  • 対ドルで上昇: ユーロは米ドルに対して0.3%上がり、1ユーロ=1.0734ドルになりました。ユーロの価格変動(ボラティリティー)は低下しました。
  • 政治の影響: フランスの政治情勢(極右政党と左派政党の勢い)が影響して、ユーロの価値が上がりました。

ポンド

  • 対ドルで上昇: イギリスのポンドは米ドルに対して0.15%上がり、1ポンド=1.2707ドルになりました。
  • 注目点: 今週行われるイングランド銀行の政策会合が注目されています。

メキシコペソ

  • 下落: メキシコペソは0.4%下がりました。次期大統領の司法制度改革が懸念されています。

市場の注目点

キャリー取引

  • キャリー取引: 利息の高い通貨を買って、利息の低い通貨を売る取引です。最近、この取引の巻き戻しが話題になっています。
  • 条件: キャリー取引が成功するには金利差が大きく、価格変動が小さいことが必要ですが、現在の市場では逆の動きが見られます。
  • 米ドルの役割: そのため、米ドルはリスクを避けるための最良の選択肢となっています。

フランスの政治不安

  • 選挙の影響: フランスでの選挙が近づく中、政治の不安が高まっています。
  • ECBの対応: 欧州中央銀行(ECB)は、フランス国債の価格下落を防ぐための特別な国債購入を考えていないと発表しました。

経済指標と政策

米小売売上高

  • 注目の指標: 6月18日に発表される予定の米小売売上高が予想を下回ると、市場の状況が大きく変わる可能性があります。

フィラデルフィア地区連銀総裁の発言

  • 利下げの可能性: フィラデルフィア地区連銀の総裁は、年末までに1回の利下げが適切であると述べました。

日本銀行の政策

  • 円の動向: 日本銀行の政策決定会合以降、円に対する強気な見方が減っています。市場は日本政府が介入するかどうかを注視しています。

簡潔なまとめ

  • 米ドルは主要通貨に対して価値を少し落としましたが、円に対しては上昇しました。
  • ユーロはフランスの政治不安を背景に対ドルで上昇しました。
  • 米小売売上高の発表やフィラデルフィア地区連銀総裁の発言が市場に影響を与える可能性があります。
  • 日本円は日本銀行の政策会合以降、注目されています。

その他の市場 金 原油

原油市場

ニューヨーク原油先物相場の反発

  • 上昇の理由: 投資家がリスクを取る姿勢を見せたため、ショートカバーが進行しました。ショートカバーとは、先に売ったものを買い戻すことです。
  • WTI (ウェスト・テキサス・インターミディエート) の動き:
    • 200日移動平均線を上回ったことで上昇が加速しました。
    • 1バレル=80ドルを超えて終えたのは1か月ぶりです。
    • 株価の上昇も原油価格の上昇を後押ししました。
  • 専門家のコメント:
    • CIBCプライベート・ウェルス・グループのレベッカ・レベッカ氏は、原油価格の上昇は需給の改善というよりも、全体的な経済環境が好転したことによるものだと述べています。
  • 具体的なデータ:
    • WTI先物(7月限): 1バレル=80.33ドル(前営業日比1.88ドル上昇、2.4%の上昇)
    • 北海ブレント(8月限): 1バレル=84.25ドル(2%の上昇)

金市場

ニューヨーク金相場の反落

  • 下落の理由:
    • 投資家が米国の政策当局者の発言や経済データを待っているため、金の売りが優勢となりました。
    • 金利の上昇は金の価格にとってマイナスになります。金は金利を生まないため、他の投資手段に比べて魅力が下がります。
  • 注目の発言と経済イベント:
    • クーグラーFRB理事: 米経済見通しについて発言予定。
    • カシュカリ総裁: 利下げを開始する前にデータをしっかりと精査する時間があると述べました。
    • 今週予定の経済指標: 小売売上高や住宅関連統計の発表が予定されています。
  • 専門家のコメント:
    • サクソバンクの商品戦略責任者、オレ・ハンセン氏は、米国の経済指標の発表を見守りながら、金は値固めの局面にあると述べました。
  • 具体的なデータ:
    • 金スポット価格: 1オンス=2318.04ドル(前営業日比15ドル下落)
    • 金先物(8月限): 1オンス=2329.00ドル(20.10ドル下落、0.9%の下落)

 

今日は以上になります。最後まで見て頂きありがとうございます😊