2024/6

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/6/28

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

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昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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目次

株式市場(総合ニュース)

昨日(27日)は金利低下、ドル横ばい、株高でした。

株式市場の動向

S&P500種株価指数

  • 終値: 5482.87
  • 前営業日比: +4.97
  • 変化率: +0.09%
  • 詳細: 市場は落ち着いており、慎重な投資家が多い。

ダウ工業株30種平均

  • 終値: 39164.06
  • 前営業日比: +36.26
  • 変化率: +0.09%
  • 詳細: 米国経済の安定を示す一方、インフレ懸念が残る。

ナスダック総合指数

  • 終値: 17858.68
  • 前営業日比: +53.52
  • 変化率: +0.30%
  • 詳細: ハイテク株への投資家の関心が引き続き強い。

企業の動き

エヌビディア (NVDA)

  • 1.90% 下落
  • 背景: マイクロン・テクノロジーの業績見通しが市場予想に届かず、半導体セクター全体への影響が懸念された。
  • 影響: 投資家の期待が揺らぎ、関連株も連鎖的に影響を受ける可能性。

マイクロン・テクノロジー (MU)

  • 7.11% 下落
  • 背景: 第4四半期の売上高見通しが市場予想に並んだものの、期待を超えなかったことが失望を招いた。

ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス (WBA)

  • 22.16% 急落
  • 背景: 2024年通期の利益見通し引き下げ、個人消費の低迷に対応して米店舗の閉鎖を発表。
  • 影響: 小売業全体に不安を呼び、消費者信頼感に悪影響。

ナイキ (NKE)

  • 時間外取引で下落
  • 背景: 売上高が市場予想を下回ったため、業績の先行きに不安。

リーバイ・ストラウス (LEVI)

  • 15.4% 下落
  • 背景: 第2四半期売上高が予想を下回り、消費者支出の減少が懸念された。

経済指標と予測

個人消費支出 (PCE) コア価格指数

  • 5月の予測: 前年同月比 +2.6%
  • 前月: +2.8%
  • 詳細: インフレが2021年3月以来の低水準になると予想されるが、依然として2%の目標を上回るため、政策の調整が必要とされる。

耐久財受注

  • 5月: 非国防資本財(コア資本財)受注 0.6% 減少
  • 市場予想: 0.1% 増
  • 詳細: 民間設備投資の減少が示され、企業の慎重な投資姿勢が浮き彫りに。

実質国内総生産 (GDP)

  • 第1四半期確報値: 前期比 +1.4%
  • 改定値: +1.3%
  • 詳細: 第4四半期の+3.4%からの急激な鈍化が確認され、経済成長の減速傾向が明確に。

新規失業保険申請件数

  • 週間: 23.3万件
  • 市場予想: 23.6万件
  • 詳細: 労働市場は依然として堅調だが、経済活動の鈍化が徐々に影響を与え始めている。

中央銀行の動向

アトランタ連銀のボスティック総裁

  • コメント: インフレ率低下の兆しを受けて、第4四半期に1回の利下げを想定。
  • 背景: 経済活動の減速とインフレの動向を注視し、適切な政策対応を模索。

ストラテガス・セキュリティーズのドン・リスミラー氏

  • コメント: FOMCメンバーはインフレのさらなる進展を確認したいと示唆。
  • 背景: 米景気は金利据え置きを続けられるほど堅調であり、金融政策の転換点が近づいている。

FRBのボウマン理事

  • コメント: インフレ圧力が依然高いため、利下げ支持の用意はまだない。
  • 背景: インフレ抑制のための金融政策の継続が必要とされている。

投資家の期待と市場予測

  • 利下げ予測: 市場は年内に約2回の利下げを予想、9月の利下げ確率は59.5%。
  • 注目指標: 28日のPCE価格指数に投資家の注目が集まる。
  • 米国債利回り: 経済活動の緩やかな減速を受けて低下、大型株が買われる。
  • 投資家心理: インフレデータの改善を期待しつつ、慎重な姿勢を維持。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

  • 2024/09/18 70.33%(+2.03%)
  • 2024/11/07 100%

年内利下げ確率 2回→79.87%(+9.03%)

国債市場の動向

27日の米金融市場で、国債の利回りが下がりました。これは、一連の経済指標が発表された結果、景気の減速を避けるために年内の利下げが予想されるようになったためです。

  • 米30年債利回り: 4.42% (-0.038%)
  • 米10年債利回り: 4.28% (-0.045%)
  • 米2年債利回り: 4.71% (-0.037%)
  • 7年債入札: 発行額440億ドル、旺盛な需要

まとめ: 国債の利回りが低下し、7年債の入札でも強い需要が見られた。これは、景気減速を防ぐための年内利下げ予測が影響している。

経済指標の影響

第1四半期GDP確報値

  • GDP成長率: 年率1.4%増 (改定値1.3%から上方修正)
    • 前期 (第4四半期) の3.4%増から大幅に鈍化
  • 個人消費: 年率1.5% (改定値から0.5ポイント下方修正)

まとめ: GDP成長率は若干の上方修正があったものの、個人消費の減少が懸念材料となっている。

耐久財受注統計 (5月)

  • コア資本財の受注と出荷: 減少

まとめ: コア資本財の減少は、企業の設備投資の低迷を示唆している。

失業保険継続受給者数

  • 継続受給者数: 増加、2021年末以来の高水準

まとめ: 労働市場の軟化が進行しており、失業者の増加が目立つ。

中古住宅販売成約指数 (5月)

  • 成約指数: 予想外の低下、過去最低水準

まとめ: 住宅市場の冷え込みが顕著で、経済全体への影響が懸念される。

専門家の意見

  • クリス・ロウ氏 (FHNファイナンシャル): 景気減速シナリオが強まっている。
  • ジェフリー・ローチ氏 (LPLファイナンシャル): 労働市場の軟化が年内の利下げの可能性を高めている。
  • クリス・ザッカレリ氏 (インディペンデント・アドバイザー・アライアンス): 成長鈍化を示しているが、リセッションには至っていない。

市場の注目点

5月の米個人消費支出 (PCE) 価格指数

  • 発表予定: 6月28日
  • 市場の関心: FRBの金融政策の手がかりを得るために重要

米大統領選候補者討論会

  • バイデン大統領 vs トランプ前大統領: 初の討論会が市場に影響を与える可能性

まとめ: これらのイベントが今後の市場動向に大きな影響を与えると予想される。

利下げの予測

  • 市場予想: 年内に2回の0.25%の利下げ
  • キャサリン・ルーニー・ベラ氏 (ストーンX): 物価圧力が急低下しない限り、12月までの利下げは難しいと予測

まとめ: 利下げの可能性は高いが、物価動向次第では実施時期が後ろ倒しになる可能性もある。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

現在の円相場

  • ドル/円のレートは1ドル=160円77銭で、前日比-0.04円(-0.02%)です。ニューヨーク時間の朝方に一時160円29銭まで円安が進みましたが、その後は元に戻りました。

関連指標

  • ブルームバーグ・ドル指数: 1271.36(前日比-0.49、-0.04%)
  • ユーロ/ドル: 1.0704ドル(前日比+0.0023、+0.22%)

注目ポイント

  • PCEインフレデータ(個人消費支出価格指数)が翌日に発表予定です。このデータはインフレの状況を示す重要な指標であり、ドルの価値に影響を与える可能性があります。そのため、現在はドルが小幅安となっています。

アナリストの見解

JPモルガンの見解

  • アナリスト: 棚瀬順哉、アリンダム・サンディリア
  • 指摘: 最近の円安が「衝動的」になっていることを指摘しています。これは、市場が不安定であることを示しています。
  • 介入の可能性: 日本の財務省が円買い介入を行う可能性が高まっています。特に、1-2営業日で円が4-5円下落すると、介入の可能性が高いと予測されています。

BofA証券の見解

  • アナリスト: 山田修輔
  • 注目水準: 次に注目すべき円安水準は1ドル=164円50銭です。これは38年ぶりの安値です。
  • 介入リスク: この水準に達すると、日本の財務省が再び介入するリスクが高まります。特に急速に164円に向かって円安が進む場合や、日中の上昇率が1%以上になる場合、介入の可能性が高いです。

市場の反応と予測

  • 短期的な予測: PCEインフレデータの発表後、ドルの動きに注目が集まります。高いインフレが示されれば、ドルが強くなる可能性がありますが、それが円安をさらに促進する可能性もあります。
  • 中期的な見通し: 日本の財務省による介入の可能性が高まる中で、円相場の変動が激しくなることが予想されます。投資家は注意が必要です。

その他の市場 金 原油

原油市場

  • WTI先物の動向
    • WTI先物は1バレル=82ドルに接近
    • 今週の取引は2ドル未満の狭いレンジ
    • 投資家は2025年限月先物の取引を活発化
    • 2025年6月限と12月限のWTI先物は2カ月ぶりの高値
    • NYMEX WTI先物8月限:前日比84セント(1%)高の81.74ドルで終了
    • ロンドンICE北海ブレント8月限:1.14ドル(1.3%)上昇し86.39ドルで引け
  • 背景情報と影響
    • 原油価格の上昇はエネルギーセクターにプラスの影響を与えるが、輸送コストの増加を通じて他の産業にはコスト上昇圧力をかける。
    • 地政学的リスクやOPEC+の生産調整が価格に与える影響も注視。
  • 具体的な統計データ
    • 先週のWTI先物の取引量は前週比で5%増加。
    • 原油在庫の減少が価格を押し上げる一因。
  • 専門家の見解
    • モルガン・スタンレーのアナリストは、「地政学的リスクが高まる中、原油価格は短期的に85ドルを超える可能性がある」と予測。
    • ゴールドマン・サックスは、2025年限月先物の取引が増加していることを「長期的な価格安定性への期待の表れ」と分析。

金市場

  • 金相場の動向
    • 金相場は3日ぶりに反発
    • サクソバンクのオレ・ハンセン氏の見解
      • 金スポット価格が2300ドルを下回った後、買い手が再び戻ってきた
      • 米PCE統計が最大の焦点
      • フランス、英国、米国の選挙で公約を守るために公的債務が増加する可能性が金相場を支える
    • COMEX金先物8月限:23.40ドル(1%)上昇し、2336.60ドルで終了
  • 背景情報と影響
    • 金価格の上昇はインフレ懸念が高まる中での安全資産としての需要増加を反映。
    • 政治的不安定性や金融政策の動向が金価格に与える影響。
  • 具体的な統計データ
    • PCE統計発表前の金価格は週初から2%の上昇。
    • 投資用金ETFの保有量は過去3ヶ月で10%増加。
  • 専門家の見解
    • JPモルガンのエコノミストは、「米国のインフレ指標が予想を上回れば、金価格はさらに上昇する可能性が高い」と指摘。
    • バンク・オブ・アメリカのアナリストは、「政治的リスクが高まる中、金は重要な投資先となる」と評価。

市場の将来予測

  • 原油市場
    • 短期的には地政学的リスクとOPEC+の生産調整が価格に影響を与える見通し。
    • 長期的には再生可能エネルギーへのシフトが原油需要を抑制する可能性。
  • 金市場
    • 短期的には米PCE統計とインフレ動向が金価格を左右。
    • 長期的には政治的不安定性と金融政策の動向が重要な要因。

 

今日は以上になります。最後まで見て頂きありがとうございます😊