2024/9

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/9/17

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

情報収集の時短にぜひ活用してください。

国内外の経済動向、株式市場、為替、金利、企業の業績など幅広いトピックについて、専門家による解説や独自の視点を交えて分析。

初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(16日)は金利低下、ドル安、株横ばいでした。

米国株式市場

S&P500種株価指数が小幅続伸

  • 今週の米金融政策決定に備える中、大型テクノロジー株からの資金ローテーションが続く
  • 市場の景気敏感セクターに資金が流入
  • S&P500種の構成銘柄の大半は上昇
  • 均等加重バージョンは史上最高値を更新、株高の裾野が広がるとの期待

ナスダック総合指数とハイテク株

  • ナスダック100指数は0.5%下落
  • 大型ハイテク株の「マグニフィセント・セブン」指数は0.7%下げる
  • アップルは2.8%安、新型iPhone 16 Proの需要が予想を下回ると警告

市場の反応と見通し

  • FOMCで0.5ポイントの利下げが決まるとの観測が強まる
  • 銀行株がおおむね堅調、ソフトランディングの見通しがマージン圧力に勝ると指摘
  • オッペンハイマー・アセット・マネジメントは株式に関して引き続きポジティブ
  • モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックス・グループ、JPモルガン・チェースのストラテジストは、株式にとっては利下げの幅よりも米景気の健全性の方が重要と見る
  • リソルツ・ウェルス・マネジメントは、今後1年ほどの間に実施される利下げの度合いとその道筋が最も重要と指摘

まとめ(解説)

米国株式市場では、S&P500種株価指数が小幅続伸しました。今週の米金融政策決定を控える中、大型テクノロジー株からの資金ローテーションが続き、市場の景気敏感セクターに資金が流入しています。

一方、ナスダック総合指数とハイテク株は下落しました。市場では0.5ポイントの利下げが決まるとの観測が強まっており、銀行株がおおむね堅調に推移しています。

アナリストやストラテジストは、株式市場にとっては利下げの幅よりも米景気の健全性の方が重要であり、今後1年間の利下げの度合いとその道筋が最も重要だと指摘しています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18(次回FOMC) 

  • 1回→33.00%(-8.00%)
  • 2回→67.00%(+8.00%)

年内利下げ確率

  • 2回→0%(%)
  • 3回→0%(%)
  • 4回→21.00%(-4.86%)
  • 5回→79.00%(+4.86%)

米国債市場

長期債を中心に上昇(利回りは低下)

  • 米30年債利回りは3.93%、前営業日比で5.0bp低下
  • 米10年債利回りは3.62%、前営業日比で3.4bp低下
  • 短期債の取引は引き続き活発

市場参加者の見方

  • モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのリサ・シャレット氏は、株式と債券の先行きの見解が異なると分析
    • 株式は「完璧なソフトランディング」を織り込んでいる
    • 債券の上昇はリセッション(景気後退)を示唆し、金融当局が「後手に回っている」ことを暗示
  • シャレット氏は、債券が「正しい」場合、株式は利益減少により下落すると予想
  • 債券が「間違っている」場合は、金利が再び上昇し、バリュエーションへの向かい風になると指摘

金融・債券市場の動き

  • 国債利回りが低下
  • FRBが今週の会合で0.50%ポイントの利下げに踏み切る可能性を織り込む
  • 2年債利回りは2年ぶりの低水準に沈む
  • 2・10年債の利回り格差は3営業日連続で拡大し、2022年7月以来の高水準

その他の情報

  • LSEGによると、今週のFOMCでの0.50%利下げの確率は61%と上昇
  • ニューヨーク連銀のダドリー前総裁は、FRBが今回の会合で大幅利下げを決定する必要があるとの見解を表明

まとめ(解説)

米国債市場では、長期債を中心に上昇が見られました。市場参加者は、FRBが今週の会合で0.50%の利下げに踏み切る可能性を織り込んでおり、2年債利回りは2年ぶりの低水準に沈みました。

モルガン・スタンレー・ウェルス・マネジメントのリサ・シャレット氏は、株式と債券の先行きの見解が異なると分析し、債券の動きがリセッションを示唆していると指摘しました。また、ニューヨーク連銀のダドリー前総裁は、FRBが今回の会合で大幅利下げを決定する必要があるとの見解を表明しています。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替市場

円の対ドル相場

  • 一時約1年ぶりに1ドル=139円台に突入
  • アジア時間に139円58銭まで上昇後、上げ幅を縮小し140円台後半で推移
  • 日本の祝日で流動性が低かったことも影響

ドル指数の動き

  • ドル指数は下落し、1月以来の安値に沈む
  • 4営業日続落し、7月初旬以来の最長下げ局面

米利下げ予想の影響

  • 今週のFOMCで予想される利下げ幅について、金利スワップ市場では50bpの予想が勢いを盛り返す
  • バークレイズのストラテジストは、ドルに関する「ポジション動向が大規模にシフトした」と指摘

円相場の見通し

  • ウェストパックは、今後1-3カ月で1ドル=137-138円まで上昇する可能性が高いと予想
    • 米金融当局がハト派的である一方、日本銀行がタカ派的であるため
  • BNYメロンのストラテジストは、市場が積極的な米利下げを織り込むのに伴い、円はさらに上昇する可能性があると指摘
    • ただし、年末までには1ドル=140円になるとの見通し
  • 円が持続的に上昇するには、リフレーションが円安や供給ショックへの依存度を弱め、国内要因であるインフレ持続の兆候増加や業績の伸び継続が必要と分析

まとめ(解説)

外国為替市場では、円の対ドル相場が一時約1年ぶりに1ドル=139円台に突入しました。ドル指数は下落し、1月以来の安値に沈んでいます。

市場は今週のFOMCで大幅な米利下げの可能性に備えており、金利スワップ市場では50bpの利下げ予想が勢いを盛り返しています。

ウェストパックは、今後1-3カ月で円相場が1ドル=137-138円まで上昇する可能性が高いと予想する一方、BNYメロンのストラテジストは年末までに1ドル=140円になるとの見通しを示しました。

ただし、円が持続的に上昇するには、国内要因であるインフレ持続の兆候増加や業績の伸び継続が必要だと分析しています。

米債券市場のFOMC予測

利下げ幅の予想が二分

  • FOMCまで残り2日、利下げ幅が25bpか50bpかは五分五分
  • 新型コロナウイルスのパンデミック初期2020年3月の緊急利下げを例外とすれば、FOMC定例会合での金利決定を巡る金利スワップ市場の予想がここまで不透明だったのは2007年より後にはない

FRB当局者の見解

  • 政策金利引き下げはほぼ約束済み、2020年以来の利下げとなる
  • ブラックアウト期間前の段階では、労働市場の軟化リスクが大幅な利下げを正当化するかについて、当局者の見解はばらばら
  • 大幅利下げはインフレを再燃させかねないと指摘

市場の反応と見通し

  • ラボバンクのストラテジストは、標準的な25bpの利下げを予想
    • パウエル議長からガイダンスが出ていないのは、FOMCがコンセンサスに達していないシグナルかもしれない
    • 17日の小売売上高で計算が狂う可能性も残っている
  • 複数のメディアが先週、元FRB当局者らが大幅利下げの論拠を指摘したと報道するまで、市場では25bpより大幅な利下げの可能性はほぼ排除されていた
  • 金利スワップ取引は、25bpと50bpの利下げ予想が割れていることを示唆
  • 年末までの利下げ幅合計は117bpと織り込まれ、今年残る2会合のうち1つで50bpの利下げがあるとの見方を反映

外国為替市場の動き

  • ブルームバーグ・ドル指数が一時0.4%下げ、1月12日以来の低水準
  • 円は対ドルでの上昇率トップ、1ドル=140円の水準を上抜ける場面も
  • NABのストラテジストは、米連邦準備制度の新たな緩和サイクルがドルにとって大きな逆風になると指摘

まとめ

米債券市場では、今週のFOMCにおける利下げ幅の予想が25bpと50bpに二分されており、金融危機直前以来の不透明な状況となっています。

FRB当局者の見解もばらばらで、大幅利下げがインフレを再燃させかねないとの指摘もあります。

市場では、金利スワップ取引が25bpと50bpの利下げ予想が割れていることを示唆しており、年末までの利下げ幅合計は117bpと織り込まれています。外国為替市場では、ドル指数が下落し、円が対ドルで上昇率トップとなっています。トレーダーらは、17日発表の小売売上高などのデータを手掛かりに、当局の意向を推し量ろうとしています。

コモディティ市場

原油市場

ニューヨーク原油先物相場が急反発

  • 米大幅利下げ観測の高まりが追い風
  • リビアの石油輸出の落ち込みが続いていることも支援材料
    • 中央銀行の支配権を巡る内紛により、石油産業にも影響が及び輸出量が大きく減少

市場の注目点

  • 今週のFOMC会合
  • 先週のハリケーン上陸によるメキシコ湾の原油生産への影響
    • 米当局によると、メキシコ湾一帯では依然として約12%の原油生産が停止

アナリストの見解

  • BOKファイナンシャル・セキュリティーズのデニス・キスラー氏
    • メキシコ湾岸での生産停止に加え、米金融当局による50bpの利下げも見込まれるため、短期的には買い手が戻ってきている

原油先物の動き

  • NYMEX WTI先物10月限は前営業日比1.44ドル(2.1%)高の70.09ドルで終了
  • ロンドンICE北海ブレント11月限は1.6%上げて72.75ドルで引け

金市場の動向

金スポット相場が続伸

  • 市場はFRBによる約4年ぶりの利下げ開始を待っている
  • 金スポット価格はオーバーナイトの取引で一時0.5%高の1オンス=2589.70ドルと最高値を更新
  • 米国の取引時間になると上げ幅を一部削減

市場の注目点

  • 米利下げ幅の予想を巡り、25bpか50bpかで見方が割れている

アナリストの見解

  • サクソバンクのオレ・ハンセン氏
    • 利下げ幅が25bpまたは50bpのいずれになるかは短期的には重要
    • 今回の決定は、FOMCの現在の経済見通しについてより強いシグナルを送る可能性がある

その他の要因

  • 米大統領選でトランプ前大統領を狙ったとみられる暗殺未遂事件を受けてドルが下落し、金相場を支援

金先物の動き

  • 金スポット価格はニューヨーク時間午後2時39分現在、前営業日比3.90ドル高の1オンス=2581.60ドル
  • ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は1.8ドル(0.1%)安の2608.90ドルで引け

まとめ(解説)

ニューヨーク原油先物相場は、米大幅利下げ観測の高まりとリビアの石油輸出の落ち込みを背景に急反発しました。

市場は今週のFOMC会合と先週のハリケーン上陸によるメキシコ湾の原油生産への影響に注目しています。

一方、金スポット相場は続伸し、FRBによる約4年ぶりの利下げ開始を待つ中、一時最高値を更新しました。

市場では米利下げ幅の予想を巡り、25bpか50bpかで見方が割れています。また、トランプ前大統領を狙ったとみられる暗殺未遂事件を受けてドルが下落したことも、金相場を支援しました。