2024/9

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/9/19

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

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初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(18日)は金利上昇、ドル横ばい、株小幅安でした。

米国株式市場

FOMC、0.5ポイントの利下げを決定

  • 連邦公開市場委員会(FOMC)は0.5ポイントの利下げを決定
  • パウエルFRB議長は会合後の記者会見で、緩和を急がないと述べた

主要株価指数の動き

  • S&P500種株価指数: 5618.26 (-0.29%)
  • ダウ工業株30種平均: 41503.10 (-0.25%)
  • ナスダック総合指数: 17573.30 (-0.31%)

市場関係者の見解

クリス・ラーキン氏(モルガン・スタンレー傘下Eトレード・ファイナンシャル)

  • 市場は望むものを手に入れたが、その満足感の持続性は不明
  • 経済データの軟化が続く場合、FRBの動きが遅いと受け止められれば失望を招く可能性がある

ジュゼッペ・セッテ氏(トグルAI)

  • 米金融当局の景気見通しと大幅利下げには矛盾がある
  • 景気減速局面での大幅利下げは、株価下落の前兆である可能性
  • 株式市場には注意が必要

クインシー・クロスビー氏(LPLファイナンシャル)

  • 市場はFOMCの決定を称賛したが、ガイダンスの欠如は激しい議論があったことを示唆

アシシュ・シャー氏(ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント)

  • 金融政策の巻き戻しにより、米景気サイクルは長期化し、債券とリスク資産に恩恵をもたらす可能性
  • 安定した経済状況と金利低下により、株式投資の機会が広がる

まとめ(解説)

米国の連邦公開市場委員会(FOMC)は0.5ポイントの利下げを決定しましたが、パウエルFRB議長は緩和を急がないと述べました。

この決定を受けて、主要株価指数は軒並み下落しました。市場関係者の見解は分かれており、一部では失望感や株式市場への警戒感が示された一方で、金融政策の転換により景気サイクルが長期化し、投資機会が広がるとの見方もありました。

米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定会合(FOMC)の主要決定

政策金利の変更

  • 主要政策金利を0.5%ポイント引き下げ
  • フェデラルファンド(FF)金利(銀行間で資金を融通し合う際の金利)の目標範囲を4.75-5%に設定

今後の見通し

  • 19人の当局者のうち10人が、年内残り2回の会合で少なくとも0.5%ポイントの追加利下げを支持
  • 2025年に1%ポイントの追加利下げが予想される

パウエルFRB議長の見解 今回の決定について

  • 適切な政策調整により雇用の強さを維持できるという確信が強まったことを反映
  • 0.5%ポイントの利下げが今後のFOMCの標準的な動きだと考えるべきではない

FOMCの目標

  • 最大限の雇用を支え、物価上昇率(インフレ率)を目標の2%に戻すことに強くコミット

経済予測の変更点 失業率

  • 2024年末時点での失業率の中央値予想を4.4%に引き上げ(現在は4.2%)

インフレ率

  • 2024年末のインフレ率の中央値を2.3%と予想
  • インフレ率が目標の2%に低下するのは2026年まで

経済成長率

  • 2024年末の経済成長率予想を2%へと若干引き下げ

その他の注目点 ボウマン理事の反対票

  • 0.25%ポイントの利下げを主張し、決定に反対票を投じた
  • 政策決定に理事が反対したのは2005年以来

長期のFF金利見通し

  • 2.9%と前回の2.8%から引き上げ
  • パウエル議長は新型コロナウイルス禍前の超低金利に戻る可能性は低いとの認識を示した

まとめ(解説)

FOMCは0.5%ポイントの利下げを決定し、米国の雇用市場の回復を目指した積極的な政策転換を開始しました。

パウエルFRB議長は、今回の決定が適切な政策調整を反映していると述べる一方で、0.5%ポイントの利下げが今後のFOMCの標準的な動きだと考えるべきではないと警告しました。

経済予測では、失業率やインフレ率、経済成長率の見通しが若干修正されました。また、ボウマン理事が反対票を投じるなど、注目すべき点もありました。

FOMCは引き続き最大限の雇用と物価安定の目標達成にコミットしていくとしています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/09/18(次回FOMC) 

  • 0回→32.39%

年内利下げ確率

  • 0回→20.69%(%)
  • 1回→79.31%(%)
  • 2回→0%(%)
  • 3回→0%(%)

米国債市場

米国債の動き

  • 米国債、一時上昇するも再び下落
  • 短期債が長期債をアウトパフォーム
  • パウエル議長の発言が一部影響

主要国債利回りの変化

  • 米30年債利回り: 4.03% (+1.74%)
  • 米10年債利回り: 3.71% (+1.75%)
  • 米2年債利回り: 3.62% (+0.46%)

市場関係者の見解

ナンシー・テングラー氏(ラッファー・テングラー・インベストメンツ)

  • 50bpの利下げはFRBのフライングであり、後ろ向きなデータに近視眼的に焦点を当てていると批判

国債イールドカーブの変化

  • 2年債と10年債の利回り格差が2022年7月以来の最もスティープな水準に
  • FRBの50bpの大幅利下げを受けて、利回り格差は一時10.2bpまで拡大

FRBの見解

  • インフレ率の目標達成に向けて確信を強めている
  • 雇用とインフレ率の目標達成に対するリスクがほぼ均衡していると判断

市場関係者の追加見解

トーマス・マーティン氏(グローバルト・インベストメンツ)

  • FRBは適切な判断を下していることを示したい
  • 今後も利下げの余地は大いにある

トム・ヘインリン氏(USバンク)

  • 利下げの背後にあるメッセージが重要
  • 利下げは悪要因に対する予防策ではなく、金利を高水準から引き下げる機会とFRBが感じている

まとめ(解説)

米国債市場では、FRBの0.5ポイントの大幅利下げを受けて、短期債が長期債をアウトパフォームする形で推移しました。

国債イールドカーブは2022年7月以来の最もスティープな水準となり、FRBの金融政策に対する市場の反応が表れました。

一部の市場関係者からは、FRBの判断に対する批判的な見方も示されましたが、同時にFRBが適切な判断を下していることを示したいという意図や、今後の利下げ余地についても言及されました。

FRBは、インフレ率の目標達成に向けた確信を強めており、金利を高水準から引き下げる機会と捉えているようです。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

為替市場

主要通貨の動き

  • 円は対ドルでFOMC政策発表後の上げをほぼ消失
  • ドル指数は下げを埋める展開
  • パウエル議長の発言が材料視される

主要通貨ペアの変化

  • ドル/円: ¥142.31 (-0.07%)
  • ユーロ/ドル: $1.1118 (+0.04%)
  • ブルームバーグ・ドル指数: 1226.27 (+0.12%)

市場関係者の見解

ウィン・シン氏(ブラウン・ブラザーズ・ハリマン)

  • パウエル議長の会見はバランスが取れていた

ヘレン・ギブン氏(マネックス)

  • ドル安反転の不確実性はあるが、新たなレンジに入りつつあることが明確に
  • 円は金利差縮小により大きな勝者

日本銀行の動向

  • 19日から2日間の日程で金融政策決定会合を開始

ニューヨーク外為市場の動向

  • 不安定な取引の中、ドルが小幅上昇
  • ドル指数は前日比0.05%高の100.970
  • ユーロ/ドルは0.01%安の1.1112775ドル
  • ドル/円は横ばいの142.370円
  • 英ポンドは0.28%高の1.3200ドル

FRBの見解

  • 景気後退や経済低迷の兆候は見られない

市場関係者の追加見解

ブラッド・ベクテル氏(ジェフリーズ)

  • 今回の決定に際し、市場参加者の半分は驚いた
  • FRBは米国経済の減速に先手を打って支援を提供しようとしている
  • 市場の反応はそれほど異常ではない

まとめ(解説)

外国為替市場では、FRBの0.5ポイントの利下げ決定を受けて、円が対ドルで一時上昇したものの、その後上げを消す展開となりました。

ドル指数は下げを埋める動きを見せ、パウエル議長の「0.5%利下げを新たなペースと見なすべきではない」との発言が材料視されました。

市場関係者からは、パウエル議長の会見がバランスの取れたものであったとの評価や、円が金利差縮小により恩恵を受けたとの見方が示されました。

一方で、FRBの決定に驚いた市場参加者も多く、FRBが米国経済の減速に先手を打って支援を提供しようとしているとの見方もありました。

日本銀行の金融政策決定会合の動向も注目されます。

コモディティ市場

原油市場の動向

ニューヨーク原油先物相場

  • 3日ぶりに反落
  • 需要の弱さを示す兆候がより強く意識された
  • WTI先物は一時上昇するも、その後再び下げ

主要原油価格の動き

  • WTI先物10月限: 1バレル=70.91ドル (-0.4%)
  • 北海ブレント11月限: 1バレル=73.65ドル (-0.1%未満)

市場関係者の見解

ロハン・レディ氏(グローバルXマネジメント)

  • 原油市場はFOMCの決定を需要の弱さと捉える可能性がある
  • 需要への影響を市場が理解するまで、原油はレンジ相場が続くと予想

中東情勢

  • レバノンで通信機器の爆発が続き、多数の負傷者が発生

中国の需要見通し

  • 鈍い需要見通しを反映し、原油相場は前四半期比で大幅に下落した状態が続く

金市場の動向

金スポット相場

  • FOMC発表後に史上最高値を更新するも、その後下落
  • 一時1.2%上昇し、1オンス=2600.16ドルを記録
  • パウエル議長の発言を受けて下げに転じる

金先物価格の動き

  • ニューヨーク商品取引所の金先物12月限: 2598.60ドル (+0.2%)
  • スポット価格: 1オンス=2560.79ドル (-0.3%)

市場関係者の見解

ウィル・リンド氏(グラナイトシェアーズ・アドバイザーズ)

  • 金利低下とドル安が金上昇のきっかけになる
  • リセッション懸念の高まりやヘッジ需要の増加が金購入を促す可能性

まとめ(解説)

原油市場では、米国の0.5ポイントの大幅利下げという買い材料はあったものの、需要の弱さを示す兆候がより強く意識され、ニューヨーク原油先物相場は3日ぶりに反落しました。

市場関係者からは、原油市場がFOMCの決定を需要の弱さと捉える可能性が指摘されました。

一方、金市場ではFOMC発表後に史上最高値を更新するも、その後は下落に転じました。金利低下とドル安が金上昇のきっかけになるとの見方がある一方で、リセッション懸念の高まりやヘッジ需要の増加が金購入を促す可能性も指摘されました。