2024/9

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/9/24

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

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初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

当サイトの目標は、誰もが経済情報にアクセスしやすく、理解しやすい形で提供することで、より多くの人々が経済知識を身につけ、投資やビジネスの世界に参加できるようになることをサポートすることです。

昨日何が起きたのかを把握することで、今日の値動きなどのシナリオ構築に役立てればと思います。

金融市場が開いていれば(平日)毎朝更新しています。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(23日)は金利横ばい、ドル小幅安、株小幅高でした。

米国株式相場が小幅高 FRBの金融緩和見通しに関心

株式指数の動向

  • S&P500種株価指数: 0.28%上昇、過去最高値に接近
  • ダウ工業株30種平均: 過去最高値を更新
  • ナスダック総合指数: 0.14%上昇
  • S&P500イコールウエート指数: 0.5%上昇、過去最高値で終了(株高の裾野拡大を示唆)

個別企業の動向

  • インテル: 3.3%上昇(アポロ・グローバル・マネジメントが数十億ドル規模の投資を持ちかけ)
  • ボーイング: 約2%高(スト中の労組メンバーへの賃上げ案を引き上げ)

経済指標

  • 米国のPMI速報値: 企業活動は緩やかに拡大、見通しは悪化、販売価格指数は6カ月ぶりの高水準

FRB高官の発言

シカゴ連銀のグールズビー総裁

  • 今後1年でさらなる利下げの可能性を示唆

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁

  • 年内にもう一度50bpの利下げを支持

アトランタ連銀のボスティック総裁

  • 大幅な利下げで緩和サイクルを開始するのは有益だが、大幅利下げペースを確約すべきではない

まとめ(解説)

23日の米国株式相場は小幅高となりました。先週の大幅利下げを受け、FRB高官からの金融緩和に関する発言が相次ぎ、市場の関心を集めました。

S&P500種株価指数は過去最高値に接近し、ダウ工業株30種平均は過去最高値を更新するなど、株高の裾野が広がっています。

経済指標では、米国のPMI速報値が企業活動の緩やかな拡大を示す一方、見通しの悪化と販売価格指数の上昇が見られました。

FRB高官からは、今後の利下げの可能性を示唆する発言がありましたが、大幅利下げペースを確約すべきではないとの意見もあり、市場では金融政策の行方が注目されています。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 1回→50.50%(+0.84%)
  • 2回→49.50%(-0.84%)

年内利下げ確率

  • 1回→0%(%)
  • 2回→0%(-1.21%)
  • 3回→97.38%(-2.10%)
  • 4回→3.31%(+3.31)

米国債市場:FRB高官発言と原油価格で方向感定まらず

利回りの推移

  • 米30年債利回り: 4.09% (0.9bp上昇)
  • 米10年債利回り: 3.75% (0.6bp上昇)
  • 米2年債利回り: 3.58% (0.6bp低下)

市場の反応

  • FRB当局者の発言と原油安で方向感が定まらず
  • 追加利下げ期待を冷やす発言で利回りが一時上昇
  • 原油価格の下げに伴い米国債相場は値を戻す
  • イラン大統領の発言で緊張緩和への期待が高まる

専門家の見解

  • モルガン・スタンレー傘下E*トレード・ファイナンシャルのクリス・ラーキン氏
    • 投資家は「さてここからどうするか」という気持ち
    • 経済成長、特に雇用市場に引き続き注目

金利スワップ市場と経済指標

金利スワップ市場の動向

  • 目立った動きは見られず
  • 今年残る2回のFOMC会合で見込まれる利下げ幅は合計75bp前後

経済指標

  • 9月の米総合PMI速報値: 54.4 (8月の54.6からほぼ横ばい)
  • 投入価格指数: 59.1 (1年ぶりの高水準、インフレ加速の可能性を示唆)

米金融・債券市場の動向

利回りの上昇

  • 7年債から30年債までの利回りが3週間ぶりの高水準に上昇
  • 長短利回り格差が拡大 (2年債と10年債の利回り格差はプラス17.9bp)

ベア・スティープニング

  • 長期債利回りが短期債利回りよりも速いペースで上昇
  • 将来のインフレ期待上昇を市場が織り込んでいることを示唆

専門家の見解

  • レイモンド・ジェームズのエリス・ファイファー氏
    • 米経済のソフトランディング実現の可能性から米国債が売られ、利回りが上昇

まとめ(解説)

米国債市場では、FRB当局者の発言と原油安の影響で方向感が定まらない展開となりました。追加利下げ期待を冷やす発言で利回りが一時上昇したものの、原油価格の下げに伴い米国債相場は値を戻しました。金利スワップ市場では目立った動きは見られませんでしたが、今年残る2回のFOMC会合で見込まれる利下げ幅は合計75bp前後となっています。

経済指標では、9月の米総合PMI速報値がほぼ横ばいとなる一方、投入価格指数が1年ぶりの高水準を記録し、インフレ加速の可能性が示唆されました。米金融・債券市場では、7年債から30年債までの利回りが3週間ぶりの高水準に上昇し、長短利回り格差が拡大するベア・スティープニングが観察されました。これは将来のインフレ期待上昇を市場が織り込んでいることを示唆しています。

 

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

FRB高官発言と経済指標でドル・円・ユーロがそれぞれ小動き

主要通貨の動き

  • ブルームバーグ・ドル指数: 1224.03 (0.01%上昇)
  • ドル/円: ¥143.60 (0.17%下落)
  • ユーロ/ドル: $1.1112 (0.45%下落)

市場の反応

  • ドル指数はほぼ変わらず、FRBから金利見通しに関する当局者発言が相次ぐ
  • 円は対ドルで小幅上昇(円高)
  • ユーロは主要10通貨の中で下げが目立つ(フランスとドイツのPMI統計が弱かったため)

FRB当局者の発言と市場の見方

FRB当局者の発言

  • アトランタ連銀総裁、ミネアポリス連銀総裁、シカゴ連銀総裁の発言が注目

専門家の見解

  • ブラウン・ブラザーズ・ハリマン(BBH)の通貨戦略グローバル責任者ウィン・シン氏
    • 11月に再度の50bp利下げが実現するハードルはかなり高い
    • 実現には本当に弱い雇用関連の統計が2本必要

経済指標とユーロ圏の動向

経済指標

  • 9月のユーロ圏HCOB総合PMI速報値: 48.9 (前月の51から低下、予想は50.5)
  • 9月の米国の総合PMI速報値: 54.4 (8月の54.6からほぼ横ばい)

ユーロ圏の動向

  • ユーロ圏のPMIが予想以上に悪化し、2月以来初めて50を下回る
  • ECBが年内に一段の利下げを実施するとの見方が裏付けられる
    • 市場では約77%の確率で10月の理事会で少なくとも0.25%ポイントの利下げを決定すると予想

主要通貨の動向と専門家の見解

主要通貨の動向

  • 主要6通貨に対するドル指数: 0.05%高の100.83
  • ユーロ/ドル: 0.39%安の1.112ドル
  • 英ポンド/ドル: 0.2%高の1.3345ドル(一時は2022年3月3日以来の高値を付ける)
  • ドル/円: 0.37%安の143.38円

専門家の見解

  • シンプリファイ・アセット・マネジメントのポートフォリオ・マネジャー兼チーフストラテジスト、マイケル・グリーン氏
    • 金利見通しに注目
    • FRBは利下げに関して比較的積極姿勢を取るとの予想が大勢

まとめ(解説)

外国為替市場では、ドル指数がほぼ変わらずの動きとなる中、FRB当局者による金利見通しに関する発言が相次ぎました。円は対ドルで小幅上昇した一方、ユーロは主要10通貨の中で下げが目立ちました。

ユーロ圏のPMIが予想以上に悪化したことで、ECBが年内に一段の利下げを実施するとの見方が強まりました。FRBについては、当局者の発言から11月に再度の50bp利下げが実現するハードルはかなり高いとの見方が示されました。

主要通貨では、ドル指数が小幅に上昇し、ユーロ/ドルは下落しました。一方、英ポンド/ドルは上昇し、一時は2022年3月以来の高値を付けました。

コモディティ市場

原油市場:需要低迷と中東情勢緩和で続落

ニューヨーク原油先物相場

  • 続落
  • 需要見通しの弱さとイラン・イスラエル紛争沈静化の可能性から売りが優勢

イラン・イスラエル情勢

  • イスラエル軍と親イラン民兵組織ヒズボラがロケット砲を撃ち合う状況が数日続く
  • イラン大統領、イスラエル側にコミットメントが見られる場合には緊張緩和の用意があると発言

専門家の見解

  • バンク・オブ・アメリカ(BofA)のアナリスト
    • 供給過多にもかかわらず、OPECプラスが供給拡大計画であることからエネルギー市場のセンチメントは非常に弱気
  • みずほセキュリティーズUSAのエネルギー先物部門ディレクター、ロバート・ヨーガー氏
    • 中国による景気刺激策の強化は原油需要を改善させる可能性
    • 中国の需要が伸びなければ、原油の上昇は難しい

中国の動向

  • 利下げに加え、主要な金融規制当局のトップ3人が経済について説明する計画を公表
  • 成長回復に向けた取り組み強化の準備を進めているとの観測が高まる

米国のメキシコ湾岸

  • 今週末までにハリケーンが襲来する危険性
  • シェルがメキシコ湾の石油施設を閉鎖する準備を進める

原油先物価格

  • WTI先物11月限: 63セント安(0.9%)の1バレル=70.37ドルで終了
  • 北海ブレント11月限: 0.8%安の73.90ドルで引け

金市場:米経済指標を受け、3営業日続伸

金スポット相場

  • 3営業日続伸し、最高値を更新
  • 米企業活動の減速を示すデータを消化しながら買いが優勢
  • 米追加利下げの可能性を探る手がかりとなる主要経済指標の発表を待つ雰囲気

米国の経済指標

  • 9月上旬の企業活動は若干緩やかなペースで拡大
  • 見通しは悪化し、販売価格指数は6カ月ぶりの高水準に上昇

金価格の動き

  • 金スポットは一時0.5%上昇し、1オンス=2634.90ドルを付ける
  • FOMCが0.5ポイントの利下げを実施した翌日以降、金は上昇

専門家の見解

  • サクソ・バンク
    • 市場はますます値固めを必要としているが、買い越しが2020年以来の高水準に膨らんでいるヘッジファンドを揺さぶるには深い値固めが必要
  • パーマネント・ポートフォリオ・ファミリー・オブ・ファンズのマイケル・クジノ社長
    • 短期的には値動きが多少荒くなるものの、中央銀行の買いと中東・ウクライナ紛争による逃避需要で長期的には上昇トレンドが続く

金先物価格

  • ニューヨーク時間午後2時40分現在、スポット価格は0.2%高の2627.66ドル
  • ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は6.30ドル(0.2%)高の2652.50ドルで引け

まとめ(解説)

原油市場では、需要見通しの弱さとイラン・イスラエル紛争沈静化の可能性から売りが優勢となり、ニューヨーク原油先物相場は続落しました。一方、金市場では、米企業活動の減速を示すデータを消化しながら買いが優勢となり、金スポット相場は3営業日続伸し最高値を更新しました。

原油市場では、OPECプラスの供給拡大計画や中国の需要回復の遅れが懸念されています。ただし、中国による景気刺激策の強化が原油需要を改善させる可能性もあります。また、米国のメキシコ湾岸ではハリケーンの襲来が予想されており、石油施設の閉鎖準備が進められています。

金市場では、FOMCによる0.5ポイントの利下げ以降、金価格は上昇傾向にあります。短期的には値動きが荒くなる可能性がありますが、中央銀行の買いと地政学的リスクによる逃避需要で長期的な上昇トレンドが続くと予想されています。