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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

経済指標カレンダー
株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

米株式市場:ハイテク株主導で急落、AI競争の激化が懸念材料に
27日の米国株式市場では、S&P500種株価指数が1.46%、ナスダック総合指数が3.07%下落しました。中国新興企業DeepSeekが開発した低コストAIモデルの登場により、ハイテク株への期待が揺らぎ、特にAI関連株が大きく売り込まれました。一方、ダウ平均はディフェンシブ銘柄への資金流入で0.65%上昇しました。
主要指数の動き
指数 | 終値 | 前営業日比 | 変化率 |
---|---|---|---|
S&P500種株価指数 | 6012.28 | -88.96 | -1.46% |
ダウ工業株30種平均 | 44713.58 | +289.33 | +0.65% |
ナスダック総合指数 | 19341.83 | -612.47 | -3.07% |
市場を動かした要因
1. 中国の低コストAIモデル「DeepSeek」の登場
- DeepSeekは低コストの半導体と少ないデータで動作するAIモデルを発表し、米国AI企業の競争優位性に疑問を投げかけました。
- 同社のAIアプリは、AppleのApp Storeで米国のChatGPTを抜き、ダウンロード数1位を記録。
2. ハイテク株の急落
- エヌビディア(NVDA): 17%急落し、約91兆円の時価総額が消失。
- マイクロソフト(MSFT): 2.1%下落、アルファベット(GOOGL): 4.2%下落。
- デル・テクノロジーズとデジタル・リアルティはともに約8.7%安。
3. 投資家心理の悪化
- シカゴ・オプション取引所のVIX指数(恐怖指数)は約18まで上昇し、12月中旬以来の大幅な上昇を記録。
- ゴールドマン・サックスのトニー・パスクァリエッロ氏によると、個人投資家による売りが株価下落を加速させる可能性があります。
4. AI関連株への懸念
- 「これまでのAIブームに伴う利益成長が持続可能ではない」との見解が広まりました。
- ミラー・タバクのマット・メイリー氏は「割高なバリュエーションに対する信頼が揺らいでいる」と指摘。
5. ディフェンシブ銘柄への資金移動
- ハイテク株の売りに伴い、生活必需品やヘルスケアなどディフェンシブ銘柄が買われました。
企業決算とFOMCへの注目
今週は、アップル、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ、テスラなどのハイテク大手が決算を発表予定です。市場は、これら企業がAI関連投資をどのように正当化するのかに注目しています。
また、28~29日に開催されるFOMC会合では金利据え置きが予想されていますが、FRBの今後の政策スタンスに関するヒントが求められています。
専門家の見解
- モルガン・スタンレーのクリス・ラーキン氏: 「AI分野での混乱は市場の正念場となり、ハイテク大手の決算発表が市場心理に与える影響は非常に大きい。」
- バーンセン・グループのデービッド・バーンセン氏: 「ハイテク株の集中度合いが過小評価されており、これがリスクを高めている。」
- ゴールドマン・サックスのトニー・パスクァリエッロ氏: 「短期的には個人投資家による売りが市場の下押し圧力になるが、ハイテク企業の構造的な優位性は依然強い。」
今後の注目点
ハイテク大手の決算
特にAI関連の収益性や今後の投資計画が焦点となります。
DeepSeekの動向
中国のAIモデルがどれだけ市場シェアを拡大するかが、米国ハイテク株に影響を与えるでしょう。
FOMC会合
金利政策の変更がなくても、パウエル議長の発言次第で市場が動く可能性があります。
まとめ
中国の新興企業ディープシークが発表した低コストのAIモデルの影響で、米国株式市場ではハイテク株を中心に大幅な下落が見られました。
AIがサプライチェーン全体の需要を促進するという市場の見方に疑問が広がり、エヌビディアをはじめとする関連企業の株価が売り込まれました。
一方で、専門家からはディープシークのモデルの影響について疑問の声も上がっています。今週はハイテク大手の決算発表とFOMCの動向が注目されます
債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

2025/1/29(次回FOMC)
次回利下げ確率(前日比)
現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)
※1回⇨0.25%
- 0回→99.47%(0%)
- 1回→0.53%(0%)
年内12月まで利下げ確率(回数)
※1回⇨0.25%
- 1回→0%(-30.68%)
- 2回→97.86%(+28.54%)
- 3回→2.14%(+2.14)
- 3月利下げ確率→32.67%(+4.13%)
- 5月利下げ確率→63.16%(+8.94%)
米国債市場:株式市場の急落を受け安全資産として買われ、利回りが大幅低下
27日の米国債市場では、株式市場の急落を背景に安全資産とされる米国債に資金が流入し、利回りが大幅に低下しました。10年債利回りは一時12.5bp低下し、4.50%と年初来最低水準を記録しました。
主要利回りの動き
債券種別 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.77% | -7.5 | -1.55% |
米10年債利回り | 4.53% | -8.7 | -1.88% |
米2年債利回り | 4.20% | -6.6 | -1.55% |
特に中長期債の利回りが大きく低下し、10年債や30年債では4週間ぶりの低水準となりました。
市場を動かした要因
株式市場の急落
中国企業DeepSeekによる低コストAIモデルの登場が、米ハイテク株の大幅下落を引き起こしました。これにより、安全資産としての米国債が買われ、利回り低下につながりました。
利下げ観測の再浮上
株安を背景に、短期金融市場では2024年に0.25%の利下げが2回行われるとの見方が再び完全に織り込まれました。
3月利下げの確率も先週の約25%から33%に上昇しました。
米財務省の入札結果
この日行われた2年債入札(690億ドル規模)と5年債入札(700億ドル規模)は、いずれも堅調な結果を示しました。
2年債:最高落札利回り4.211%、応札倍率2.66倍。
5年債:最高落札利回り4.33%、応札倍率2.40倍。
FRB政策への期待と不透明感
28~29日のFOMC会合では金利据え置きが予想されており、FRBのスタンスが市場の注目を集めています。
トランプ新政権の政策が不透明であるため、FRBが積極的な行動を取る可能性は低いと見られています。
専門家の見解
- オールスプリング・グローバルのローレン・ファンビリヨン氏: 「トランプ政権の貿易政策が明確になるのは第2四半期以降。それまでは市場に不確実性が残り、FRBは様子見のスタンスを取るだろう。」
- FHNファイナンシャルのウィル・コンパーノル氏: 「DeepSeekに関するニュースで安全資産への資金流入が引き起こされたが、FOMC会合を前に影響は薄れている。」
- BNYインベストメンツのビンセント・ラインハート氏: 「トランプ政権の政策が明確にならない限り、FRBは慎重な舵取りを続けるだろう。」
今後の注目点
FOMC会合
FRBが金利を据え置く見通しが強いものの、声明やパウエル議長の発言が市場の期待をどう左右するか注目されます。
トランプ政権の政策動向
特に貿易政策やAI関連産業への支援策が、米国債市場や株式市場の方向性に影響を与えるでしょう。
中国のAI企業DeepSeekの影響
米国のAI産業における競争力への懸念が国債市場にどのように影響を与えるかが焦点です。
まとめ
中国の新興企業ディープシークが開発した低価格のAIモデルの影響で、株式市場ではハイテク株が急落しました。これを受けて安全資産とされる米国債に資金が流入し、利回りが数週間ぶりの低水準に下がりました。一方で、今週のFOMCが注目される中、債券市場ではディープシークの影響は薄れ始めているようです。FRBは金利据え置きを決定するとの見方が大勢ですが、トランプ新政権の政策が明確になるまで動けないとの指摘もあります。財務省の国債入札は概ね好調でした
為替市場(FX) 通貨強弱
通貨全体(前日)
ドル単体
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