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目次
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一週間の通貨の動き(5/5~5/9)

先週

一週間の為替市場サマリー
週前半は、台湾ドルの急騰をきっかけとしたアジア通貨高や、米国の通商政策への懸念からドルが主要通貨に対して下落。
特に円は対ドルで大きく値を上げました。しかし週半ばのFOMCでパウエル議長が市場の利下げ期待を牽制するタカ派的な姿勢を示したことからドルは反発。
さらに週後半には、米英貿易協定の合意や米中貿易協議進展への期待感からドル高が加速し、円は一時146円台まで急落。
週末には米中協議を控えてドルはやや調整、週間では主要通貨に対し上昇する見込みとなりました。
貿易問題と金融政策の行方が引き続き市場の主要テーマとなった一週間でした。
5月5日(月):台湾ドルショックと米ドル全面安
ドル、主要通貨に対し下落
- ブルームバーグ・ドル指数は0.31%低下の1220.77
円、対ドルで急伸
- 一時約1%高の1ドル=143円54銭を付け、終値は143円73銭(前営業日比-1.23円、-0.85%)
台湾ドルが歴史的な急騰
- 米国との通商協議を巡る為替レート調整の思惑から、取引時間中としては1980年代以来の大幅な上昇率を記録。これがアジア通貨全体の上昇を引き起こす
背景
- 日本と英国が祝日で薄商い
- トランプ大統領の関税政策への懸念から「米国売り」が継続。投機筋のドル弱気ポジションは昨年9月以来の高水準
- アジア諸国・地域の中央銀行間で何らかの為替協定があるのではとの臆測も浮上
- ユーロ/ドル: 1.1316ドル(前営業日比+0.0019ドル、+0.17%)

5月6日(火):FOMC控えドル続落、円は対ドルで上昇
ドル指数、3営業日続落
ブルームバーグ・ドル指数は0.36%低下の1216.34。7日のFOMC政策発表を前に様子見ムードも
円、対ドルで続伸
一時約1%高の1ドル=142円36銭を付け、終値は142円41銭(前営業日比-1.29円、-0.90%)。スイス・フラン売り・円買いを推奨する動きも
ユーロ/ドル、上昇
0.50%高の1.1371ドル。ドイツでメルツ氏が首相に選出されたことを好感
背景
- ファンダメンタル面でドルに厳しい環境との見方(ドル安への暗黙の支持、米経済のスタグフレーションリスク、貿易戦争による米政策の信頼性低下)
- トランプ米政権が進める各国との貿易協定の先行き不透明感が重しに
- カナダ首相はトランプ大統領に対し、カナダは売り物ではないと明言。カナダドルは対米ドルで上昇
- その他: ポンド/ドルは0.61%高の1.33780ドル

5月7日(水):パウエル議長発言でドル反発、円は下落
ドル、上昇に転じる
- ブルームバーグ・ドル指数は0.52%上昇の1222.69
円、対ドルで4営業日ぶり反落
- パウエルFRB議長の会見中に一時1ドル=143円99銭まで下落。終値は143円81銭(前営業日比+1.36円、+0.95%)
ユーロ/ドル、4営業日ぶり反落
- 0.44%安の1.131650ドル
背景
- FOMC政策金利据え置き 市場の予想通り
- パウエルFRB議長会見「金利調整を急ぐ必要はない」「調査データが弱いというだけでは予防的な利下げには不十分」と発言。市場が予想していたよりタカ派的と受け止められ、ドル買いが進む
- トランプ大統領は対中関税の撤回にはオープンではないと発言
- 中国人民銀行が預金準備率を50bp引き下げると表明。人民元は対ドルで下落
- その他: ポンド/ドルは0.52%安の1.3310ドル。イングランド銀行の利下げ観測

5月8日(木):米英貿易合意と対中関税期待でドル続伸、円は急落
ドル、大幅続伸
- ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.7%上昇し、4月4日以来の大幅高。終値は1230.20(前営業日比+7.51ポイント、+0.61%)
円、主要10通貨で最悪のパフォーマンス
- 対ドルで一時1ドル=146円18銭と4月10日以来の円安水準。終値は145円84銭(前営業日比+2.01円、+1.40%)
ユーロ/ドル、続落
- 0.71%下落し、1ユーロ=1.122175ドル
背景
- 米英が二国間貿易協定で合意を発表: 市場の緊張感が和らぐ。米国は英国からの輸入品に対する10%の基本税率を維持、英国は米製品に対する関税率を引き下げ
- トランプ大統領が対中関税引き下げの可能性に言及: 市場で楽観的な見方が広がる
- FRBが近い将来の利下げの公算が小さいことを改めて示したこともドル高を後押し
- イングランド銀行が政策金利を0.25%ポイント引き下げ4.25%に。ポンドは上昇分を削る
- その他: ビットコインは4.68%高、イーサリアムは16.29%高と暗号資産も上昇

5月9日(金):米中協議控えドル反落、円は買い戻される
ドル、下落
- ブルームバーグ・ドル指数は0.25%低下の1227.18。週末の米中貿易協議に関心が集まる
円、対ドルで反発
- 一時1ドル=144円83銭まで買い戻される。アジア時間には一時146円19銭と4月10日以来の安値を付けていた。終値は145円31銭(前営業日比-0.60円、-0.41%)
ユーロ/ドル、反発
0.17%高の1.125025ドル
カナダドル軟調
4月失業率が悪化し、6月の利下げ観測が強まる
背景
- 米英間の貿易協定合意を受け、週末に予定される米中貿易協議への楽観的な見方が高まる
- 市場では貿易戦争と関税の最悪期は過ぎた可能性が織り込まれ始めているとの指摘も

最後にもう一度今週の通貨の動きを
