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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

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昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
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昨日

米国の消費者物価指数(CPI)に関する市場の反応と今後の金融政策の見通し
4月の米CPIについて
4月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回る伸びにとどまりました。これで3カ月連続で予想より低い伸びとなっています。衣料品や新車の価格が落ち着き、企業が関税引き上げ分のコスト転嫁を現時点では急いでいない状況が示されています。
市場関係者の見方
利下げ時期に関する見解
- キー・プライベート・バンクのラジーブ・シャーマ氏は、利下げ再開は早くても9月という見方を維持し、7月利下げの選択肢は消えたと指摘しています。
- トレードステーションのデービッド・ラッセル氏は、今回の統計が今夏の利下げ実施に向けた一歩になり得ると述べています。
関税の影響について
- BMOキャピタル・マーケッツのベイル・ハートマン氏は、関税による価格上昇は避けられないものの、現在のインフレ低下傾向は好ましい出発点だと評価しています。
- バンクレートのスティーブン・ケイツ氏は、今回の統計は関税発表後初の月次データとして重要だが、今後数カ月で企業のコスト対応が変化する可能性を指摘しています。
FRBの政策判断について
- LPLファイナンシャルのジェフリー・ローチ氏は、貿易の不確実性によりFOMCが6月の政策調整に踏み切れない可能性を示唆しています。
- モルガン・スタンレーのエレン・ゼントナー氏は、CPIの予想下回りは関税の影響がまだデータに表れていないだけで、FOMCは静観を続けるだろうと予測しています。
トランプ氏の主張とJPモルガンの見通し
トランプ氏はSNSで「インフレは見られない」とし、FRBは欧州や中国のように金利を引き下げるべきだと主張しました。
一方、JPモルガンは米中の暫定的な通商合意を受けて、米経済の成長見通しを引き上げ、年内のリセッション(景気後退)予想を取り下げました。リセッションリスクは依然高いものの、50%未満に低下したとしています。
債券市場の状況
米10年債の利回りはほぼ変わらず推移しています。市場では、米金融当局が関税の影響を精査する中で政策を維持するとの見方も根強い状況です。
国債 | 直近値 | 前営業日比(bp) | 変化率 |
---|---|---|---|
米30年債利回り | 4.91% | 0.4 | 0.08% |
米10年債利回り | 4.47% | -0.2 | -0.04% |
米2年債利回り | 4.00% | -0.8 | -0.20% |
まとめ
✅ 4月の米CPIは3カ月連続で市場予想を下回り、インフレ鈍化の傾向を示しています
✅ 市場関係者は利下げ時期について、7月は難しく9月以降との見方が優勢です
✅ 関税の影響はまだCPIデータに十分反映されておらず、今後数カ月で顕在化する可能性があります
✅ JPモルガンは米中通商合意を受けて景気後退リスクを50%未満に引き下げました
✅ FRBは関税の影響を見極めるため、当面は現行の政策を維持する可能性が高いとされています