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目次
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一週間の通貨の動き(5/19~5/23)

先週

今週の為替市場:ドル安進行、米国の格下げと財政懸念が重石
今週の為替市場は、週初からムーディーズによる米国債格下げが響き、ドルが主要通貨に対して下落基調でスタートしました。週半ばには米20年債入札の不調が米国の財政状況への懸念を増幅させ、ドル売りが加速。木曜日に一時的な反発を見せる場面もありましたが、週末にかけてはトランプ大統領による新たな関税の脅威が市場心理を冷やし、ドルは再び大きく下落。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は年初来の下げ幅を7%超に拡大しました。安全通貨とされる円やスイスフラン、ユーロが対ドルで堅調に推移した一週間でした。
5月19日(月)ムーディーズ格下げの余波、ドル全面安で週明け
- ドル、主要10通貨全てに対し下落:ムーディーズによる米国債格下げを受けたドル売りが継続。
- 豪ドルが堅調:オーストラリア準備銀行(中央銀行)の政策決定を控え、対米ドルで特に上昇。
- 円高進行:ドル円は一時144円67銭まで下落し、5月8日以来の安値。日米財務相会談での為替協議の可能性が意識される。
- 市場の懸念:米国の財政パッケージをめぐる議会の議論や、財政赤字拡大への警戒感が広がる。
- オプション市場:ドル弱気のポジションが積み上がり、1ヶ月物のリスクリバーサルはコロナ禍以来のネガティブ傾斜に。
- ユーロ上昇:ラガルドECB総裁は、最近のユーロ高をトランプ米大統領の政策の結果と指摘。
- 主な為替レート(NY終盤)
- ブルームバーグ・ドル指数:1224.98 (-0.59%)
- ドル/円:¥144.85 (-0.58%)
- ユーロ/ドル:$1.1244 (+0.73%)

5月20日(火)ドル安継続、G7控え円買い優勢、豪ドルは利下げで反落
- ドル指数、揉み合い後下落:FRB当局者の慎重な経済見通しなどが重し。
- 円、対ドルで堅調:日米財務長官協議への期待感から、アジア時間より円買いが優勢。ドル円は一時144円09銭台の安値。
- 豪ドル下落:オーストラリア準備銀行が政策金利を0.25%引き下げ、2年ぶりの低水準としたことが嫌気される。
- ドルへの悲観的な見方広がる:オプション市場で、ドル指数の1年物リスクリバーサルが2011年以来の最もネガティブな水準に。
- 市場の注目:G7財務相・中央銀行総裁会議に合わせて行われる可能性のある日米財務長官会談。
- 主な為替レート(NY終盤):
- ブルームバーグ・ドル指数:1222.71 (-0.19%)
- ドル/円:¥144.51 (-0.24%)
- ユーロ/ドル:$1.1284 (+0.39%)

5月21日(水)米20年債入札不調、ドル3日続落で財政懸念深まる
- ドル軟調、3日続落:米20年債入札の不調が「米国売り」を意識させ、ドル相場を押し下げる。
- ドル円、143円29銭まで下落:日米財務相会談がカナダで実施されたと報じられる。
- 米国の双子の赤字への懸念:「この価格水準ではもはや米国の双子の赤字を引き受けることはできないと、外国人投資家が考えるようになった」との指摘も。
- トランプ政権の減税・歳出法案への懸念:米国の債務拡大リスクが意識される。
- ビットコイン、最高値更新:リスク選好度の改善などを背景に上昇。
- 主な為替レート(NY終盤)
- ブルームバーグ・ドル指数:1218.84 (-0.32%)
- ドル/円:¥143.66 (-0.59%)
- ユーロ/ドル:$1.1330 (+0.42%)

5月22日(木)ドル一時反発、米減税法案可決も上値重い展開
- ドル、主要10通貨に対し全面高:米下院での大型減税を盛り込んだ税制・歳出法案可決が一部支援材料。
- ドル円、143円台後半で推移:前日の安値圏からは持ち直すも、上値は限定的。
- 米CEA委員長、ドル安誘導を否定:「強いドル政策を維持している」と強調。
- ユーロ下落:ユーロ圏のPMI速報値が予想外に悪化し、売り圧力。
- ドル安トレンド継続観測:「ドルの下落はいったん落ち着いたものの、数年にわたるドル安トレンドは始まったばかり」との指摘も。
- ビットコイン、連日の最高値更新:米資産の代替を求める動きも背景か。
- 主な為替レート(NY終盤)
- ブルームバーグ・ドル指数:1220.88 (+0.17%)
- ドル/円:¥143.96 (+0.19%)
- ユーロ/ドル:$1.1281 (-0.44%)

5月23日(金)トランプ関税脅威再燃、ドル急落で年初来下げ7%超え
- ドル全面安、年初来下げ幅7%超に:トランプ大統領がアップルやEU輸入品への関税を示唆し、市場心理が悪化。
- 円、対ドルで1%超の大幅高:一時142円42銭まで上昇。
- ユーロも対ドルで大幅上昇。
- 米国債利回り低下、米株下落:関税発言を受け、リスク回避の動きが強まる。
- ドルの妙味低下:財政赤字拡大リスクに加え、新たな関税の脅威がドルの重石に。
- 「パーフェクトストーム」の様相:財政問題、関税脅威、米経済データの軟化がドル売り圧力に。
- 主な為替レート(NY終盤)
- ブルームバーグ・ドル指数:1211.36 (-0.78%)
- ドル/円:¥142.53 (-1.03%)
- ユーロ/ドル:$1.1366 (+0.75%)

この一週間は、米国の信用力や財政状況、そして保護主義的な通商政策への懸念がドル相場の重石となり続けた展開でした。
最後にもう一度今週の通貨の動きを
