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目次
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米国株式一週間の動き(S&P500)

先週

今週の株式市場:米中貿易摩擦緩和期待で大幅上昇の一週間
今週の米国株式市場は、米中間の関税引き下げ合意を好感し、週初から大幅な上昇となりました。その後も貿易摩擦緩和への期待感が市場を支え、主要株価指数は週間を通じて大きく値を上げました。一方で、経済指標の悪化やインフレの先行き不透明感から、一時的に上値の重い展開も見られました。
5月12日(月):米中関税合意で記録的な急騰、リスクオン加速
サマリー
米国と中国が相互の関税率を90日間引き下げることで合意したと発表。これを好感し、投資家のリスク選好姿勢が強まり、主要3指数は大幅高となりました。
主要株価指数
- S&P500種株価指数: 5844.19 (+184.28, +3.26%)
- ダウ工業株30種平均: 42410.10 (+1160.72, +2.81%)
- ナスダック総合指数: 18708.34 (+779.42, +4.35%)
市場の動き
- 米中両国が関税率をそれぞれ115%ポイント引き下げることで合意
- S&P500種は200日移動平均線を上回り、ナスダック100指数は強気相場入り
- アマゾン・ドット・コムなど大型テクノロジー株が急伸
- 製薬株も上昇(トランプ大統領の薬価引き下げ案が懸念ほど厳しくないとの見方)
- 「恐怖指数」VIX指数は3月下旬以来初めて20を割り込む
- ディフェンシブ資産(債券、金、円など)は売られ、円は対ドルで2%余り下落し148円台に
専門家の声
- LPLファイナンシャル ジェフリー・ブッフビンダー氏:「対中関税率をここまで引き下げると予想していた人は誰もいなかった。大きなポジティブサプライズだ」
- BMOプライベート・ウェルス キャロル・シュレイフ氏:「まさに株式市場が望んでいたことだ」

5月13日(火):ハイテク株主導で続伸、インフレ鈍化も好感
サマリー
前日の米中貿易摩擦緩和の楽観ムードが継続。4月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を下回り、インフレ懸念が和らいだことも追い風となり、S&P500種とナスダック総合は続伸しました。
主要株価指数
- S&P500種株価指数: 5886.55 (+42.36, +0.72%)
- ダウ工業株30種平均: 42140.43 (-269.67, -0.64%)
- ナスダック総合指数: 19010.08 (+301.74, +1.61%)
市場の動き
- S&P500種は年初来高値を更新。ナスダック100指数も上昇
- 半導体株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数は3.1%高、エヌビディアは5.6%高(サウジアラビアのAI企業への半導体供給報道)
- 4月の米CPIは前年同月比2.3%上昇と、市場予想(2.4%)と前月(2.4%)を下回る
- ダウ平均はユナイテッドヘルスが大幅安(通期業績見通し停止、CEO退任)となり反落
- コインベース・グローバルがS&P500採用決定を好感し24%近く急伸
専門家の声
- バンク・オブ・アメリカ マイケル・ハートネット氏:(米中合意前の調査でファンドマネージャーが弱気だったことに対し)「弱気で、痛みを伴う取引による株価の小幅な上昇を示唆している」
- クリアブリッジ・インベストメンツ ジョシュ・ジャムナー氏:「この日の統計でネガティブな要素がなかったことは、ヘッジの巻き戻しに伴うリスク資産の漸進的な上昇に寄与する」

5月14日(水):上昇一服もハイテク堅調、経済指標見極めムード
サマリー
週明けからの急ピッチな上昇に一服感が出たものの、S&P500種は小幅ながら続伸。ハイテク株は引き続き堅調でした。市場は今後の経済指標や貿易摩擦の行方を見極めたいとの雰囲気が広がりました。
主要株価指数
- S&P500種株価指数: 5892.58 (+6.03, +0.10%)
- ダウ工業株30種平均: 42051.06 (-89.37, -0.21%)
- ナスダック総合指数: 19146.81 (+136.73, +0.72%)
市場の動き
- S&P500種の主要業種別指数の多くが下落する中、大手テクノロジー株は上昇。ナスダック100指数も上昇
- ボーイングがカタール航空からの大型受注を発表し上昇
- エヌビディア、AMDなどがサウジ政府系ファンド所有のAIスタートアップとの提携を発表し、それぞれ4%超上昇
- FRBジェファーソン副議長はインフレ進展に言及も、関税による物価上昇リスクと不透明感を指摘
- シカゴ地区連銀グールズビー総裁は、CPIデータが関税引き上げの影響を反映していない可能性に言及
- アメリカン・イーグル・アウトフィッターズが関税の不透明感を理由に通期業績見通しを撤回し下落
専門家の声
- ネーションワイド マーク・ハケット氏:「市場は売られ過ぎの状態から買われ過ぎの状態へと、記録的なスピードで進んできた。明確な成長再加速が見られない限り、目先の上値余地は限られる」
- インガルス&スナイダー ティム・グリスキー氏:「最近の発表は良好で、それが大幅な(株価)上昇につながったが、不確実性はまだ残っている」

5月15日(木):経済指標悪化で利下げ期待、株価はまちまち
サマリー
発表された米経済指標が悪化したことを受け、FRBによる年内利下げ観測が強まりました。S&P500種は続伸したものの、ハイテク株の一角が売られるなど、強弱まちまちな展開となりました。
主要株価指数
- S&P500種株価指数: 5916.93 (+24.35, +0.41%)
- ダウ工業株30種平均: 42322.75 (+271.69, +0.65%)
- ナスダック総合指数: 19112.32 (-34.49, -0.18%)
市場の動き
- 4月の米生産者物価指数(PPI)が予想外に低下し、5年ぶりの大幅な落ち込み
- 4月の米小売売上高の伸びが大幅鈍化。米製造業生産も6カ月ぶりマイナス
- 高配当のディフェンシブ銘柄が選好され、大型テクノロジー株の多くは下落、メタはAIモデル開発遅延報道で下落
- シスコシステムズは堅調な業績見通しを示し急伸
- ユナイテッドヘルス・グループは司法省による刑事捜査報道で急落
- ウォルマートは好決算も、値上げ方針と関税の不透明感から利益予想公表を控え下落
専門家の声
- ハリス・フィナンシャル・グループ ジェイミー・コックス氏:「成長は鈍化しつつあるが、ディスインフレの傾向は続いている」
- JPモルガン・チェース ジェイミー・ダイモンCEO:「リセッションに陥る可能性は依然残っている」

5月16日(金):貿易摩擦緩和期待継続で5日続伸、週間で大幅高
サマリー
弱い米消費者センチメント指標が発表されたものの、米中貿易摩擦緩和への期待感が引き続き相場を押し上げ、S&P500種は5日続伸。週間では今年2番目の大幅高を記録しました。
主要株価指数
- S&P500種株価指数: 5958.38 (+41.45, +0.70%)
- ダウ工業株30種平均: 42654.74 (+331.99, +0.78%)
- ナスダック総合指数: 19211.10 (+98.78, +0.52%)
市場の動き
- 米国とEUが関税交渉の行き詰まりを打開したとの報道が株価を押し上げ
- S&P500種は4月の安値から20%近く上昇し、強気相場入り目前
- EPFRグローバルのデータによると、先週、投資家は米国株式ファンドに200億ドルを投入(1カ月以上ぶりの純流入)
- 5月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が悪化し、一時株価が下落する場面も
- 週間ではS&P500種が約5.3%、ナスダック総合が7.2%、ダウ平均が3.4%それぞれ上昇
- ヘルスケアセクターが上昇を主導。前日急落したユナイテッドヘルスが反発
- アプライドマテリアルズは第2四半期決算の売上高が予想を下回り下落
専門家の声
- ナベリアー&アソシエーツ ルイス・ナベリアーCIO:「関税の悪影響に対する懸念は急速に和らいでいるようだ。全体として、堅調な1週間だった」
- クリアノミクス リンジー・ベル氏:(この日の株価上昇は)「貿易摩擦緩和の継続によるものだ。今後数カ月で経済データが変化する可能性がある」
