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目次
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昨日の市況まとめ 1分解説

株式市場(総合ニュース)
昨日のマーケットの動き

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)
アメリカ 利下げ織り込み
今日

昨日

米国債利回り上昇:強い雇用データでFRB利下げ観測が後退
米国債市場では、予想を上回る雇用データの発表により、債券価格が下落し利回りが上昇しました。この動きは、FRB(連邦準備理事会)の金利政策に大きな影響を与えています。
各年限別の利回り動向
最新の米国債利回りの状況は以下の通りです
- 米2年債利回り:3.77%(前日比+5.3bp上昇)
- 米10年債利回り:4.24%(前日比+1.6bp上昇)
- 米30年債利回り:4.76%(前日比-1.0bp低下)
※bp(ベーシスポイント):金利の単位で、1bp=0.01%を表します
金融政策に敏感な短期債の動き
特に注目されるのは2年債利回りの動きです。金融政策の変更に最も敏感に反応する2年債利回りは、一時3.78%を超える場面もありました。これは、市場がFRBの利下げ時期を後ろ倒しで予想していることを示しています。
雇用データが与えた影響
JOLTS統計の内容
5月の雇用動態調査(JOLTS)では、以下の結果が発表されました
- 求人件数:776万9000件(前月比37万4000件増)
- 市場予想:730万件
- 実績との差:予想を大幅に上回る結果
この強い雇用データにより、労働市場の堅調さが改めて確認され、FRBが早期の利下げに踏み切る可能性が低下しました。
FRBの金利政策見通し
パウエル議長の発言とその影響
パウエルFRB議長は「データ重視」の姿勢を改めて表明し、利下げ決定は経済指標次第であることを強調しました。しかし、強い雇用データの発表により、7月利下げへの期待は後退しています。
市場の利下げ予想
- 7月利下げ確率:約15%(前月のほぼ0%から上昇)
- 9月利下げ:25bp(0.25%)の利下げが完全に織り込まれている
- 全体的な見通し:利下げ時期の後ろ倒しが予想される
※スワップ取引:将来の金利水準を予想する金融商品の取引
専門家の見解
市場関係者は、FRBの慎重な姿勢と堅調な経済データのバランスを注視しています。リームズ・アセット・マネジメントのアナリストは、「堅調なデータが存在する中で、次の判断を下すのは困難」と指摘し、FRBの明確な方向性は今後数か月で見えてくるとの見通しを示しています。
まとめ
✅ 米国債利回りは雇用データの好調により上昇し、特に2年債利回りが大幅に上昇した
✅ 5月の求人件数が予想を大幅に上回り、労働市場の堅調さが改めて確認された
✅ 7月の利下げ確率は約15%まで上昇したものの、依然として可能性は低い状況
✅ FRBは「データ重視」の姿勢を維持し、経済指標を慎重に見極める方針
✅ 9月の利下げは市場で完全に織り込まれており、利下げ時期の後ろ倒しが予想される