今回は新たに注目されているアメリカの経済指標の
雇用コスト指数
について、素人分析していきたいと思います。
雇用コスト指数ですか。なぜ今新たに注目をされている経済指標なんでしょうか?
前回の記事でアメリカが利上げを減速するんじゃないかと言ったのは覚えていますか?
その記事をリークした人物(FRBの番記者)が同じ記事で雇用コスト指数に注目していると言ったんです。
前回の記事をまだ見てない方はリンクを貼っておきますので宜しければ見て下さい。
https://fedman-blog.com/fundamental-usdjpy/
こちらの記事で説明しています。
なぜ雇用コスト指数が注目されているのか?
なぜ今になって注目されているんでしょうか?
この指標はずっと前からある指標です。
アメリカの経済指標を評価しているサイトではBBランクになっています。
雇用統計や現在一番注目されている消費者物価指数(CPI)はSSランクです。
これを見ても全然注目されていないことがわかります。
注目される要因は現在インフレが問題になっている事と、FRBの番記者が重要だと言ったからです。
経済指標とはその時の経済や問題によって重要度が変わってきます。
雇用コスト指数
雇用コスト指数とは雇用コスト=給料と思って問題なさそうです。
同じく雇用に関しては、米雇用統計がありますね。こちらは今も非常に注目されている指標です。
FRB(アメリカの中央銀行)の目的は物価の安定と雇用の最大化です。アメリカの中央銀行だけ目的が二つあるんです。(アメリカ以外は物価の安定だけ)
なので、雇用に関する指標が注目されているんですね。
そして現在はインフレが非常に問題になっていて、消費者物価指数(インフレ指標)や個人消費支出(PCEデフレーター)などが注目されていますね。
それで今回、雇用コスト指標も注目され始めてきました。
雇用コスト=給料なので、この指標が予想より上がっていた場合給料が高くなっている事になる為、賃金インフレが懸念されてくるという事になります。
給料が上がる=インフレになるので、更に金融引き締めが必要になる=利上げ=金利上昇=ドル高株安とシナリオを立てる事ができます。
ちなみに、雇用コスト指数は3か月に一回(四半期ごと)公表になる指標です。
最後に
このように、最近はとにかくインフレ退治に世界は矛先を向けています。
日本でも物価がじりじりと上がって来ていますが、欧米に比べたら全然低い水準です。
日本はインフレ率3%でイギリスは10%、アメリカは8%くらいですので日本が欧米に比べてインフレしていないのは数字を見れば明らかなわけです。
最近よく日本の金融緩和についてトレンドになる事が多くなってきました。
賛否あると思いますが、世論は金融緩和をすぐにやめるべきと言う意見が多いみたいです。日本は金融緩和をしているので円安が進んでいる訳ですが、みなさんガソリン代や食品、電気代などの値上がりに嫌気がさしているのでしょうか。
目先のコストばかり考えてその後の事は考えているのでしょうか。金融緩和をやめれば当然金利は上がります。住宅ローンやカーローン、会社の事業ローンなど全て上がるわけで、家は売れなくなり、車も売れなくなり会社は設備投資ができない(できずらく)なります。
倒産する会社も増えるでしょう、自分が勤めている会社の資金は銀行からの借り入れではないですか?おそらく殆どの人は自分の会社の財務状況など知らないでしょう。
アメリカのように、高金利に耐えれるだけの力があればいいのですが、残念ながら日本にその力はありません。ずっと金融緩和しているのにインフレしていないのが何よりの証拠になっています。(経済が強ければインフレします)
後は国債を大量に発行しているので、金利が上がれば利払いも増えます。
私もファンダメンタル(金融経済)の勉強をしていなければ、円安が嫌なら金融緩和やめればいいじゃん?
と思っていたかも知れませんが、今はそうは思えません。
今はまだ、金融緩和をやめるメリット(円高)よりデメリット(景気後退)の方が大きいかなと思っています。
何よりずっとドル高が続くとも思えませんし(アメリカは利下げする時がくる)
いかにも素人らしい考えかも知れませんが、これも自分のシナリオの一つですね。
ファンダメンタルを勉強して少しでも金融リテラシーを高めていきたいですね😁
最後まで見て頂きありがとうございました😊