経済ニュース速報まとめ
わかりやすい「AI市場分析」とは?
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目次
株式市場(総合ニュース)
米株式相場の小幅高と経済指標への市場反応
米株式市場の動向
5日の米株式市場は、経済指標の影響を受けながらも小幅高で取引を終えた。
S&P500種株価指数は0.18%上昇し、ダウ工業株30種平均も0.07%の上昇を見せた。
ナスダック総合指数は0.09%の上昇にとどまった。2024年の初週は、株価の週間ベースでの下落が目立った。
経済指標への反応
12月の米雇用統計は、雇用者数の増加と賃金の上昇率が市場予想を上回ったことを示した。
これにより、3月の利下げ観測が後退し、株式市場の支援材料となった。
しかし、米供給管理協会(ISM)の非製造業総合景況指数がサービス業の減速を示したため、株式市場の勢いは失速した。
労働市場の現状
非農業部門雇用者数は前月比で21万6000人増加し、失業率は3.7%を維持。平均時給は前月比で0.4%増加し、前年同月比では4.1%増加した。
医療、政府、建設、娯楽・ホスピタリティー業界で特に雇用が増加した。
金融政策の見通し
米金融当局は物価上昇の鈍化が確認されるまで政策金利を高水準に維持する姿勢を示している。
労働市場の底堅さは、金融当局の政策金利の長期据え置きの可能性を高めている。
雇用統計の留意点
12月の雇用統計では労働参加率が0.3ポイント低下し、フルタイム雇用者数も減少。
平均労働時間は減少し、労働市場には冷え込みの兆しが見られた。
経済の正常化と金利の見通し
リッチモンド連銀のバーキン総裁は、労働市場の正常化と金利の正常化について言及。
イエレン米財務長官は、米経済がソフトランディングを達成したと指摘している。
債券市場 金利市場
米国債市場:予測難しい動きに注目集まる
強い雇用統計とISM統計の影響
米国債市場は、雇用統計とISM非製造業景況指数の発表を受けて大きく動いています。
特に、雇用統計が市場予想を上回る強さを示したことで、利回りが急上昇しました。
しかし、その後発表されたISM統計が予想外に弱かったため、利回りは急低下しました。
利下げの見通し
2024年における米金融当局の利下げ見通しにも変動が見られます。
当初は2024年通年で0.25ポイントの利下げが6回予想されていましたが、雇用統計後には利下げの確率が低下しました。
しかし、ISM統計の後には再び利下げの見込みが高まりました。
国債利回りの動向
国債利回りは、雇用統計発表後に急上昇しましたが、ISM統計発表後には急低下しました。
特に注目されるのは、2年債利回りが一時的に昨年12月中旬以来の高水準に達したことです。
市場の反応
米資産運用大手ブラックロックのリック・リーダー氏は、市場が先走りすぎていたと指摘しています。
また、フィデリス・キャピタルのクリス・ガンスター氏は、今後数週間は国債の供給と社債の発行が増えるため、国債市場の変動が続くと予測しています。
為替市場(FX) 通貨強弱
☑️ 外国為替市場:ドルの乱高下とその影響
その他の市場 金 原油
☑️ ニューヨーク原油相場、リビアの生産混乱と中東情勢で上昇
☑️ 金スポット相場、ISM米雇用指数の低下を受けて上昇
ニューヨーク原油相場、地政学リスクにより上昇
リビアの生産混乱と中東情勢が影響
ニューヨーク原油相場は、リビアでの生産混乱と中東情勢の緊迫化を背景に反発し、週間ベースで上昇を記録しました。
リビアではシャララ油田とエルフィール油田での抗議活動が原因で生産に混乱が生じています。
また、イエメンのフーシ派による紅海での商船攻撃も影響しています。
米国の外交努力と在庫増加
アントニー・ブリンケン米国務長官は中東を歴訪し、衝突の拡大を防ぐための外交努力を展開しています。
一方で、米エネルギー情報局(EIA)が発表したデータでは、ガソリンと留出油の在庫が大幅に増加しているものの、地政学的リスクが相場に大きな影響を与えています。
原油価格の動向
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物2月限は前日比1.62ドル(2.2%)高の1バレル=73.81ドルで取引を終え、週間で3%の上昇。
ロンドンICEの北海ブレント3月限も同様に上昇しました。
金スポット相場、米雇用指数低下を受け上昇
米雇用指数の低下が影響
金スポット相場は、ISM非製造業景況指数における雇用指数の低下が影響し、小幅ながら上昇しました。
ISMの雇用指数は43.3と、2020年7月以来の低水準に落ち込んでおり、これが米経済の成長に影響を及ぼし、速いペースでの利下げにつながる可能性があります。
金価格の動きと分析
TDセキュリティーズのバート・メレク氏によれば、ISMの雇用指数の低下は市場に雇用の弱さを確信させ、金価格を一時2060ドル近辺まで押し上げたとのことです。
また、金トレーダーは米金融当局が望む以上の積極的な金融緩和政策を織り込んでいる可能性が指摘されています。
金スポット価格はニューヨーク時間午後2時21分現在で、前日比0.2%高の1オンス=2048.30ドル。COMEXの金先物2月限はわずかに下落し、2049.80ドルで終了しました。
市場分析(まとめ)
ドル指数、米雇用統計とISM非製造業指数の影響で横ばい
米雇用統計の好調な結果とISM非製造業指数の低調
2023年12月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を上回り、賃金の底堅い上昇が確認されました。
これにより、一時的にドル指数が昨年12月中旬以来の高値を記録しました。
しかし、同月のISM非製造業総合指数が5月以来の低水準となり、特に雇用指数が約3年半ぶりの低水準に落ち込んだことで、ドル指数はその後下落しました。
主要通貨に対するドル指数の動向
終盤の取引では、ドル指数が102.43と横ばいを示し、市場は確固たる方向感に欠けているとの見方が強まっています。
また、金利先物市場では2024年の利下げ回数予想が約5回に減少し、FRBが3月のFOMCで利下げに動く確率は約66%とされています。
通貨ペアの動き
ドル/円は小幅高の144.655円で取引され、一時145.98円まで上昇しました。
ユーロ/ドルは小幅安の1.09405ドルで、週間では0.9%の下落を記録しています。
債券市場の動き
国債利回りは乱高下しました。
雇用統計の強い内容とISM非製造業指数の弱い内容が影響し、10年債利回りは一時4%を割り込むも、最終的には4.051%で取引を終えました。
株式市場の動き
株式市場は不安定ながら小幅高で取引を終えました。
S&P500とナスダックは数カ月ぶりの大幅な下げを記録し、主要3株価指数はいずれも10週ぶりに下落しました。
金と原油市場の動き
金先物は売り買いが交錯し、ほぼ横ばいで取引されました。
一方、原油先物は中東情勢の緊迫化を背景に反発し、週間では3.01%の上昇を見せました。
今日は以上になります。最後まで見て頂きありがとうございます😊