2024/12

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/12/26

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日のマーケットの動き 

米国株式市場はクリスマス後の薄商いで小動き

S&P500種株価指数とナスダック総合指数は小幅に下落

  • 欧州主要市場の休場により出来高は過去1カ月平均を大幅に下回る
  • 失業保険統計は強弱まちまちで、金融政策の見通しに影響せず

ダウ工業株30種平均は小幅に上昇し、5営業日続伸

  • 米国債利回り上昇を受け、一部の大型テクノロジー株は売られる

市場関係者の見解

  • ケニー・ポルカリ(スレートストーン・ウェルス)
    • 新年までは経済指標が相場を動かすことはない
    • 商いは低調なままの見通し
  • ジョナサン・クリンスキー(BTIG)
    • 年末にかけてS&P500種株価指数は最高値を更新する可能性
    • 1月に入るとボラティリティーが再び高まると警鐘

個別銘柄の動向

超大型株はほとんどが下落

  • アップルはウェドブッシュの強気なリポートを受けて堅調
  • ゲームストップは「ロアリング・キティ」キース・ギル氏のX(旧ツイッター)投稿に反応し急伸

失業保険統計は強弱まちまち

継続受給者数は予想を上回る増加で約3年ぶりの高水準

  • 失業者の就職までの期間が長期化していることを示唆

新規申請件数は12月21日までの週に21万9000件に減少

  • 1カ月ぶりの低水準を記録、依然として堅調な労働市場と整合

サンタクロース・ラリーに期待

S&P500種株価指数は1969年以降、年末年始の7営業日で平均1.3%上昇

暗号資産(仮想通貨)関連銘柄が下落

ビットコインの下落を受けて売られる

  • マイクロストラテジー、MARAホールディングス、コインベース・グローバルは1.9~4.8%安

セクター別動向

一般消費財が0.6%安と下げが目立つ

軟調な原油価格を背景にエネルギーも0.1%下落

まとめ

米国株式市場はクリスマス後の薄商いの中、失業保険統計が強弱まちまちとなり、金融政策の見通しに影響を与えなかったことから、総じて小動きとなった。

S&P500種株価指数とナスダック総合指数は小幅に下落したが、ダウ工業株30種平均は5営業日続伸した。

市場関係者からは、年末にかけての上昇と1月のボラティリティー上昇に対する見解が示された。個別銘柄では、アップルが堅調だった一方、暗号資産関連銘柄はビットコインの下落を受けて売られた。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

アメリカ 利下げ織り込み

今日

昨日

2025/1/29(次回FOMC) 次回利下げ確率(前日比)

現在の米政策金利⇨425-450(4.25%)

 ※1回⇨0.25% 

  • 0回→87.17%(-4.28%)
  • 1回→12.83%(+4.28%)

来年12まで利下げ確率(回数)

※1回⇨0.25%

  • 1回→48.84%(-12.13%)
  • 2回→51.16%(+12.13%)

米国債市場は年末の薄商いの中、まちまちの動き

2~10年債は小幅高、20~30年債は小幅安

  • 7年債入札(規模440億ドル)が好調となり、上昇していた利回りは前日終値水準付近に低下
  • 最高落札利回りは4.532%と、入札前取引の利回り4.553%を下回る
  • 7年債の落札利回りとしては5月以来の高水準
  • 今回の入札は利付国債としては今年最後

7年債入札の結果を受け、国債利回りは全般的に上げ幅を縮小

7年債入札は堅調な需要を集める

  • 最高落札利回りは4.532%と、入札前取引を約2bp下回る
  • 応札倍率は2.76倍と、2020年3月以来の高水準に並ぶ
  • 7年債利回りは低下し、終盤の取引で4.518%

他の年限の動向

  • 10年債利回りは4.588%(一時は4.641%と、5月2日以来の高水準)
  • 30年債利回りは4.765%と、0.5bp上昇
  • 2年債利回りは4.334%と、0.4bp上昇(一時は4.367%まで上げる)

2年債と10年債の利回り格差は24.3bp

FRBの金融政策見通し

今年は3回の利下げを実施し、FF金利誘導目標は現在4.25~4.50%

市場では来年1月の次回会合での追加利下げの可能性は低いとの見方が大勢

まとめ

米国債市場は年末の薄商いの中、まちまちの動きとなった。

2~10年債は小幅高となる一方、20~30年債は小幅安となった。7年債入札が好調だったことを受け、上昇していた利回りは前日終値水準付近に低下した。

7年債の最高落札利回りは4.532%と、5月以来の高水準となった。10年債利回りは一時8カ月ぶりの高水準を付けたものの、7年債入札の結果を受け、国債利回りは全般的に上げ幅を縮小した。

FRBは今年3回の利下げを実施しているが、市場では来年1月の次回会合での追加利下げの可能性は低いとの見方が大勢となっている。

 

為替市場(FX) 通貨強弱

通貨全体(前日)
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

ドル高・円安が進行、ドル指数は7年ぶりの高水準

植田日銀総裁の講演が円売り・ドル買いを加速

  • 追加利上げに慎重な姿勢が改めて確認された
  • 米失業保険統計も材料視された

円は対ドルで一時158円08銭まで下落

  • 7月17日以来の安値を付ける
  • ドルは5カ月ぶりの高値を記録

市場関係者の見解

佐々木融(ふくおかフィナンシャルグループ チーフストラテジスト)

構造的要因により2025年末までに円は対ドル170円まで下落する可能性

ドル指数は2年ぶりの高値近辺で推移

主要通貨に対するドル指数は0.02%高の108.13

  • 20日に記録した2年ぶりの高値108.54をわずかに下回る

FRBの来年の利下げ回数見通しを巡り、ドル高が加速

  • 短期金融市場が織り込む利下げ幅は計38bp(2回の25bp利下げの確率が約50%)

米新規失業保険週間申請件数は1カ月ぶりの低水準

前週比1000件減の21万9000件

  • 冷え込みつつあるものの依然として堅調な労働市場と整合

ユーロ・ビットコインの動向

ユーロ/ドルは0.13%高の1.0418ドル

  • 20日には11月22日以来の安値1.03435ドルまで沈む

ビットコインは2.88%安の9万5598ドル

まとめ

植田日銀総裁の追加利上げに慎重な姿勢を受けて円売り・ドル買いが加速し、ドルが上昇。円は対ドルで一時158円08銭まで下落し、7月17日以来の安値を付けた。

ドル指数は年間で2015年以来の大幅高となる勢いを見せている。市場関係者からは、構造的要因により円は2025年末までに対ドル170円まで下落する可能性が指摘された。

米新規失業保険週間申請件数は1カ月ぶりの低水準となり、労働市場の堅調さを示した。ユーロはドルに対して小幅高となった

コモディティ市場

原油市場の動向

  • 主題:ニューヨーク原油先物は小幅に下落、ホリデーシーズンの薄商いが影響。
    • 背景要因1:米天然ガス先物価格が5%以上下落
      • 年末の気温が高めの予報 ⇒ 暖房需要が予想より低下。
      • 天然ガス安がエネルギー相場全体を圧迫
    • 背景要因2:米失業保険継続受給者数の増加
      • 米労働市場の弱さが懸念される
    • 背景要因3:流動性の低さ
      • WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)原油の取引高が年初来の低水準
  • 前向きな材料
    • 中国政府の経済政策
      • 地方政府による特別債の投資対象拡大と承認プロセスの簡素化
      • 中国人民銀行が中期貸出制度(MLF)の金利を据え置き
    • 米石油協会(API)の報告
      • 商業用原油在庫が前週に320万バレル減少 ⇒ 原油価格を部分的に支える
  • 価格動向
    • WTI原油先物2月限:69.62ドル(-0.7%)
    • 北海ブレント原油先物2月限:73.26ドル(-0.4%)
  • 専門家の意見
    • レベッカ・バビン氏(CIBCプライベート・ウェルス・グループ)
      • 「WTIの新年に向けた勢いは乏しい」
      • トランプ政権への注目が続く中、不安定な相場展開が予想される

金市場の動向

  • 主題:金相場は上昇、米金融政策と雇用データに注目
    • 背景要因1:米金融政策の見通し
      • 12月FOMCでは2025年の利下げ回数が減少見込み
      • パウエル議長:「さらなるインフレ進展が必要」との発言
    • 背景要因2:安全資産としての需要
      • 金価格は2023年に28%近く上昇
      • 中央銀行の買い入れが継続的に支援材料
    • 背景要因3:米ドルの動向
      • ドナルド・トランプ氏勝利でドル高に ⇒ 金の上昇が11月初旬以降鈍化
  • 価格動向
    • 金スポット価格:1オンス=2635.79ドル(+0.7%)
    • 金先物2月限:2653.90ドル(+0.7%)
  • 専門家の見解
    • 不特定多数(市場全体の傾向)
      • 米国の金融緩和が金価格の支援要因
      • 2023年の金価格は2010年以来の高パフォーマンス

まとめ

  • 主要な出来事
    • 原油は天然ガス安や労働市場の弱さで下落、中国の経済政策が一部サポート。
    • 金は金融緩和や安全資産需要で上昇、ドル高が一部の抑制要因。
  • 市場の反応とリスク要因
    • 原油市場は流動性の低さと季節要因で弱含み。
    • 金市場はFOMCの利下げ見通しの減少が注目されるも、長期的には強気。
  • 専門家の見解の傾向
    • 原油:短期的な不安定さ、特に新材料が不足。
    • 金:金融政策が鍵、長期的な上昇トレンドを維持。