2024/3

経済ニュース速報まとめ わかりやすい「AI市場分析」 2024/3/26

経済ニュース速報まとめ

 わかりやすい「AI市場分析」とは?

 

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株式市場(総合ニュース)

昨日(25日)は金利上昇、ドル小幅安、株小幅安でした。

  • PCE価格指数発表前の慎重ムードで米株下落
  • 金融緩和でバリューがつき上昇が行き過ぎとの指摘
  • PCE次第で金融政策の行方が変わり株価に影響も
  • 決算不安と企業業績への確信の希薄感が重石に
  • 一服地の調整は買い機会との期待も

 

PCE価格指数控え、株高の行き過ぎ懸念で米株下落

主要指数の下げ幅

25日の米株式市場では、主要3指数がそろって下落した。

S&P500種株価指数は0.31%安の5218.19ドル、ダウ工業株30種平均は0.41%安の39313.64ドル、ナスダック総合指数は0.27%下落の16384.47と、比較的テクノロジー株の下げ渋りが見られた。

上昇過ぎへの警戒感

市場では、株価の上昇が行き過ぎではないかとの警戒感が高まっている。

RBCキャピタル・マーケッツのカルバシナ氏は「センチメントはいっぱいで、いつ下落してもおかしくない」と指摘した。

S&P500種は先週、200日移動平均線を14%上回る高値圏で終えていた。

金融緩和でバリュエーションが上昇

モルガン・スタンレーとJPモルガン・チェースは、S&P500種の利益見通しが弱まっているにもかかわらず、最高値を更新していることに懸念を強めている。

ウィルソン氏は「ここ5カ月の株高は金融環境の緩和とバリュエーションの上昇によるもので、ファンダメンタルズの改善によるものではない」と指摘した。

つまり、実体経済への確信が希薄な中で、金融政策に助けられ株価が上がったという見方だ。

PCE価格指数への過度な期待

株価の方向感次第では、さらなる金融緩和期待が高まれば一段のバリュエーション上昇にもつながりかねない。

一方、インフレ高止まりを示せば利上げ継続の可能性も意識され、調整リスクとなりかねない。

29日のPCE価格指数発表が大きな節目となりそうだ。同日にはパウエル議長の発言もある。

決算シーズンへの不安も株を圧迫

ベルウェザー・ウェルスのベリン氏は、4月中旬の決算シーズンを控え「株価が高水準にあり、企業決算で失望された場合は大きく下落する余地がある」と警鐘を鳴らした。

一方で「これまでの小幅調整は買い機会となった」ともコメントし、一服地となれば上値を試す可能性も指摘した。

個別銘柄の動き

個別銘柄では、インテルが中国の新規制報道で売られた一方、ボーイングは経営陣刷新を好感された。

 

債券市場 金利市場(FedWatch)

今日

昨日

  • 国債入札控え供給増で売られる一方
  • 主要中銀の利下げ観測が上値を抑える
  • FRB年内3回の利下げを示唆と分析が出る

 

米国債相場は下落、利回り上昇

米国債相場は25日下落し、利回りは上昇した。10年物国債利回りは一時4.26%と日中最高値付近まで上昇した。

供給増加が重しに

週内には5年債と7年債の入札を控えており、祝日を挟む短い週ながら国債供給が増える見込みで、これが相場を圧迫した。

社債発行も多く、全体としての供給圧力が強まっている。

利下げ観測の高まりが支え

一方で、FRBが年内3回の利下げを示唆したことから、利回り上昇は一服した。

ECBや英中央銀行も利下げに踏み切る公算が高いとの見方が出ている。

BTIGのディ・ガロマ氏は「主要中央銀行は年央ごろに利下げに動くだろう。通常は複数回の利下げを念頭に置いている」と分析した。

FRBの利下げ回数の見通し

FRBの経済見通しでは、年内の利下げ回数の中央値は3回。

グールズビー次期シカゴ連銀総裁も「自身の見通しは中央値と一致する」と語った。

BMOキャピタル・マーケッツのハートマン氏は「FRBは6月に利下げを開始すると見られ、9月と12月にも利下げがあるだろう」と予想している。

 

 

為替市場(FX) 通貨強弱

 

通貨全体
ドル単体

  • 神田発言で円は一時上昇するも伸び悩む
  • 急変動に備えオプション需要が強まる
  • 終盤は小動きながら円安の勢いに陰り
  • ボラ上昇がなければ当局は介入しにくいとの見方

 

円は神田財務官発言を受け揉み合い

ニューヨーク外国為替市場では25日、ドルを含む主要安全通貨が下落する中、円は神田財務官の円安けん制発言を受けて揉み合いとなった。

神田発言で円は上昇も渋り

円は神田発言を受けて一時対ドルで151円54銭まで上昇する場面があった。

しかし、その後は151円台前半での渋い動きに終始した。

神田氏は「足元の円安は明らかに投機によるもので、過度な変動は容認できない」と発言。市場では円高への警戒感が高まった。

介入リスクが意識される

為替オプションの価格は高止まりしており、急激な変動に備えたヘッジ需要が強まっている。

メイバンクのラウ氏は「当局の発言が市場を引き続き警戒させている」と指摘した。

BoFAの両ストラテジストは、1ドル=152-155円ゾーンやIVの上昇で介入リスクが高まると分析した。

終盤はほぼ小動き

終盤はドル/円がほぼ横ばいの151.47円となった。

一方のドル指数は前週末の高値から反落し、円安の勢いに陰りが見られた。

コーペイのシャモッタ氏は「ボラティリティーが上がらない限り当局は介入しない可能性がある」と指摘。今後の円安継続を示唆した。

 

その他の市場 金 原油

 

  • 原油は地政学リスクと減産観測で反発
  • 金はインフレ指標を手掛かりに利下げ期待から上値
  • 需給とテクニカルの両面から上値追随の材料出る

 

原油は地政学リスクと減産観測で反発

ニューヨーク原油先物相場は25日、4営業日ぶりに反発した。ロシア・ウクライナ情勢の地政学リスクと、OPECプラスの減産措置維持観測が支援材料となった。

具体的には、モスクワ近郊のテロ事件やウクライナ側によるロシアの石油施設攻撃などが、供給リスクを意識させた。加えて、OPECプラスが来週の会合で現行の減産を維持するとの観測も高まった。

WTI先物5月限は前週末比1.32ドル高の1バレル=81.95ドルと上昇した。ブレント5月限は1.32ドル高の86.75ドルとなった。

テクニカル面でも、50日移動平均線が100日移動平均線を上抜く「ゴールデンクロス」など、上値追随の材料となった。

金相場は利下げ観測でプラス圏

金スポット相場は3営業日ぶりに反発した。週内に発表されるPCE価格指数などのインフレ指標を手掛かりに、主要中央銀行の利下げ開始時期が見えてくる可能性があるためだ。

利下げ進展が需要の支えとされるため、金相場は上値を試す展開となった。ゴールドマン・サックスは年内に1オンス=2300ドルの上昇があり得るとの見通しを示している。

スポット相場は前週末比8.06ドル高の1オンス=2173.50ドル。コメックス6月限は16.60ドル高の2198.20ドルと堅調に推移した。

 

 

市場動向(まとめ)

 

主要経済指標と中央銀行の行方が焦点

この週は、雇用や物価など主要な経済指標の発表が控えている。特に29日のPCE価格指数は、FRBがインフレ指標として重視していることから、その内容次第で金融政策の行方が大きく動く可能性がある。

一方、FRB高官の発言にも注目が集まる。グールズビー次期シカゴ連銀総裁は25日、FOCMでの年内3回の利下げ予想に自身も賛同していると語った。

このように、データと発言を総合して、FRBが利下げに踏み切る時期を見定めようとの動きが強まっている。ECBや英央銀の動向も意識される。

BMOのハートマン氏は「FRBは6月の利下げ開始に傾いており、9月と12月にも利下げがあるだろう」と予想した。

市場ではFRBの対応次第で、ドル売り・金高への期待から金相場が堅調な展開となった。一方、株式相場は方向感を欠き、まちまちの展開に終始した。

PCE価格指数への注目度は高く、結果は週明けの4月3日の取引に持ち越されそうだ。経済指標を手掛かりに、主要中銀の動向が見極められる重要な一週間となりそうだ。

今日は以上になります。最後まで見て頂きありがとうございます😊