2024/9

【経済ニュースまとめ】・わかりやすく要約・2024/9/28

【経済ニュースまとめ】

 わかりやすく要約とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

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初心者から上級者まで、経済に関心のある方々に役立つ情報を迅速かつリアルタイムでお届けします。

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目次

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昨日の市況まとめ 1分解説

 

経済指標カレンダー

金融ポータルサイト、Investing.com 日本によって提供されている経済カレンダー

 

株式市場(総合ニュース)

昨日(27日)は金利低下、ドル安、株安でした。

米国株式市場の動向

S&P500種株価指数が小幅安、週間ベースでは3週連続高

  • 8月の米個人消費支出(PCE)統計でコア価格指数が市場予想を下回る
  • 消費支出の伸びもわずかで、景気の減速感が示唆される
  • 9月のミシガン大学消費者マインド指数は5カ月ぶりの高水準

中国の景気刺激措置や各国の利下げなど材料が相次ぐ

  • 中国当局が連日、景気刺激措置を発表
  • スイスやメキシコ、ハンガリー、チェコなど複数の中央銀行が政策金利を引き下げ

市場関係者の見解

  • クリス・ラーキン氏(モルガン・スタンレー傘下E-Trade Financial)
    • インフレは落ち着いた推移が続いており、経済成長は減速しているが崖っぷちから落ちている兆候はない
  • ダミアン・マッキンタイア氏(フェデレーテッド・ハーミーズのポートフォリオマネジャー)
    • 米経済のソフトランディングは保証されていないが、最近の経済データに示される強さは投資家に安心材料となる

まとめ

8月の米国の経済指標は、インフレ率の低下と個人消費の底堅さを示し、景気の急激な悪化は見られないものの、減速感が示唆された。FRB当局者の発言は政策軌道への見方に大きな変化をもたらさなかった。中国の景気刺激措置や各国の利下げなどの材料が相次いだが、米国株式市場はS&P500種株価指数が小幅安で引けたものの、週間ベースでは3週連続高となった。

市場関係者からは、インフレが落ち着いた推移を続け、経済成長は減速しているものの急激な悪化は見られないとの見方や、最近の経済データに示される強さが投資家の安心材料になるとの意見が出ている。

債券市場 米金利(CMEのFedWatch ツール)

今日

昨日

総合的利下げ織り込み(前日比)

今日

昨日

次回利下げ確率(前日比)

2024/11/07(次回FOMC) 1回⇨0.25% 

  • 1回→45.88%(+0.33%)
  • 2回→54.12%(-0.33%)

年内利下げ確率

  • 1回→0%(%)
  • 2回→0%(-5.93%)
  • 3回→93.55%(-0.52%)
  • 4回→6.45%(+6.45%)

米国債相場の上昇

経済統計が追加利下げ観測を強固に

  • 8月の米PCE統計を受けて、年内に0.5ポイント利下げが少なくともあと1回実施されるとの観測が広がる
  • 来週公表される9月の雇用統計で再度試される

イスラエルのベイルート攻撃によるリスクオフ

  • イスラエルがレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラのベイルート本部を攻撃
  • 対立のエスカレートにより、リスクオフのセンチメントが広がる

市場関係者の見解

  • クリス・イッゴ氏とジレ・モエック氏(アクサ・インベストメント・マネジャーズ)
    • 債券市場は特に高いリターンを上げており、中央銀行の金利見通しの大幅なシフトを反映している
  • エド・アルフサイニー氏(コロンビア・スレッドニードル・インベストメンツ)
    • FRBが50bpの利下げを開始したのは政策が引き締まり過ぎているためであり、労働市場が順調でも11月にも通用する論理

まとめ

米国債相場は上昇した。8月の米PCE統計を受けて、年内にさらなる0.5ポイント利下げが実施されるとの観測が広がったことが背景にある。また、イスラエルがレバノンのヒズボラ本部を攻撃したことで対立がエスカレートし、リスクオフのセンチメントも広がった。

市場関係者からは、債券市場が高いリターンを上げており、中央銀行の金利見通しの大幅なシフトを反映しているとの指摘や、FRBが政策の引き締めすぎを理由に利下げを開始したことから、労働市場が順調でも11月の追加利下げの可能性があるとの見方が示された。

トレーダーらは11月末までに約37bpの緩和、2024年末までに合計約75bpの利下げを織り込んでおり、次回FOMC会合で再度の0.5ポイント利下げが実施される確率を50%とみている。

為替市場(FX) 通貨強弱(前日)

通貨全体
ドル単体↑こちらのチャートはFX-laboさん↑

外国為替市場

米経済データを受けたドル安

  • 8月の米PCE統計で景気の減速感が示唆され、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間ベースで4週連続安
  • ドル指数は0.17%安の100.43、一時2023年7月20日以来の安値となる100.15まで下落

円は自民党総裁選の結果を受けて急伸

  • 自民党総裁選で金融政策でタカ派とされる石破茂元幹事長が選出されたことが材料視され、円は対ドルで1.88%高の1ドル=142.12円
  • 週足では、ドルは対円で1.25%下落

ユーロはフランスとスペインのインフレ統計を受けて下落

  • フランスやスペイン発の低調なインフレ指標を受け、市場が見込むECBの10月利下げ確率は90%超に高まる
  • ユーロ/ドルは0.14%安の1.1116ドル

市場関係者の見解

  • バレンティン・マリノフ氏(クレディ・アグリコルCIB)
    • 大幅な追加利下げの鍵は来週の労働市場データが握る
    • 米国以外の中銀は近く追随して政策を緩和すると予想され、ドルはユーロなどに対して一部反発する可能性がある
  • ブライアン・ジェイコブセン氏(アネックス・ウェルス・マネジメント)
    • PCE統計は今月のFOMCでの0.5%ポイントの利下げの決定を正当化している

まとめ

外国為替市場では、8月の米PCE統計で景気の減速感が示唆されたことを受けてドルが軟調に推移した。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間ベースで4週連続安となった。一方、円は自民党総裁選で金融政策でタカ派とされる石破茂元幹事長が選出されたことを材料視して急伸し、対ドルで1.88%高の1ドル=142.12円となった。

ユーロはフランスとスペインの低調なインフレ統計を受けて下落し、市場が見込むECBの10月利下げ確率は90%超に高まった。

市場関係者からは、大幅な追加利下げの鍵を来週の労働市場データが握るとの指摘や、米国以外の中銀も近く追随して政策を緩和すると予想され、ドルはユーロなどに対して一部反発する可能性があるとの見方が示された。

自民党総裁選の結果と市場の反応

石破茂元幹事長が新総裁に選出

  • 市場は高市早苗経済安全保障担当相の勝利を織り込んでいたが、石破氏が予想外の勝利
  • 石破氏は過去の発言から、金融政策におけるタカ派として知られている

円は急伸、国債先物と日経平均先物は下落

  • 石破氏選出を受けて、円強気派が活気づく
  • 日銀の政策正常化がさらに進むとの期待が高まる可能性

市場関係者の見解

  • アレックス・ルー氏(TDセキュリティーズ)
    • 日銀は12月に再び利上げを実施し、ドル・円相場は140円の水準に戻る可能性
    • リスクは石破氏が総選挙を突如呼びかけ、日銀が年内いっぱい行動を見合わせること
  • ユージニア・ビクトリノ氏(SEB)
    • 日銀政策正常化への政府の抵抗に関する不透明感が取り除かれ、円は再び上昇する可能性
  • バレンティン・マリノフ氏(クレディ・アグリコルCIB)
    • 「アベノミクス」の積極財政からの逸脱は、円キャリー取引に重要な影響を及ぼす可能性
  • ホーミン・リー氏(ロンバード・オディエ・シンガポール)
    • 漸進的な政策正常化を目指す日銀の現行方針を、次期石破内閣は広く支持するものと思われ、円は向こう数カ月押し上げられる
  • チャル・チャナナ氏(サクソ・マーケッツ)
    • 円は利回り格差トレードに戻り、日本の防衛関連銘柄が大きな焦点になり得る
  • アンドルー・ジャクソン氏(オルタス・アドバイザーズ)
    • 銀行株が再び選好され、輸出企業の株は売られる傾向に
    • 石破氏は高市氏ほど対中タカ派ではないため、日中銘柄にも余地がある

まとめ

自民党総裁選で石破茂元幹事長が予想外の勝利を収めたことを受けて、外国為替市場では円が急伸した。石破氏は金融政策におけるタカ派として知られており、日銀の政策正常化がさらに進むとの期待が高まる可能性がある。一方、国債先物と日経平均先物は下落した。

市場関係者からは、日銀が12月に再び利上げを実施し、ドル・円相場が140円の水準に戻る可能性や、「アベノミクス」の積極財政からの逸脱が円キャリー取引に重要な影響を及ぼす可能性などが指摘された。また、防衛関連銘柄や銀行株が選好される一方、輸出企業の株は売られる傾向にあるとの見方も示された。

コモディティ市場

原油市場の動向

イスラエルのヒズボラ本部攻撃で中東情勢が緊迫し、買いが膨らむ

  • イスラエル軍がレバノンのベイルート南部にある親イラン民兵組織ヒズボラ本部を攻撃
  • 米国が主導する停戦見通しに再び疑問符が付く

サウジアラビアとリビアからの供給増予想で週間では下落

  • サウジアラビアは増産の用意があるとの報道
  • リビア東西両政府の代表が中銀新総裁の指名で合意し、原油生産再開に向けて一歩進む

市場関係者の見解

  • レベッカ・バビン氏(CIBCプライベート・ウェルス)
    • 市場はリビアの供給再開を消化し、OPECプラスが12月に供給を再び拡大させる可能性を見込んでいる
    • 中国の景気刺激策はほとんど材料視されておらず、市場は供給増の当面の影響に注目している

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の動向

  • ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は0.8%高の1バレル=68.18ドルで終了
  • ロンドンICEの北海ブレント11月限は0.5%高の71.98ドルで引け

金市場の動向

週間では1%上昇し、3週連続高

  • 米追加利下げへの期待から、連日のように最高値を更新
  • PCEやPCE価格指数は米金融当局の追加利下げ期待を強める一方、利下げ幅を巡る議論にも拍車

スポット価格とニューヨーク商品取引所の動向

  • スポット価格は1.1%安の1オンス=2644.27ドル
  • ニューヨーク商品取引所の金先物12月限は1%安の2668.10ドルで引け

まとめ

原油市場では、イスラエルのヒズボラ本部攻撃で中東情勢が緊迫し買いが膨らんだが、サウジアラビアとリビアからの供給増予想で週間では下落した。市場関係者は、リビアの供給再開やOPECプラスの12月の供給拡大の可能性に注目しており、中国の景気刺激策の効果は依然不透明だと指摘した。

金市場では、米追加利下げへの期待から週間で1%上昇し、3週連続高となった。ただ、利下げ幅を巡る議論も拍車がかかっている。