2024/3

経済ニュース速報まとめ わかりやすい「AI市場分析」 2024/3/23

経済ニュース速報まとめ

 わかりやすい「AI市場分析」とは?

 

このサイトは、ファンダメンタル分析の軸である海外記事(Bloomberg、Reuters)をAIを使い、主要なファンダメンタルを初心者にも分かりやすく要約しています。

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株式市場(総合ニュース)

昨日(22日)は金利低下、ドル高、株安でした。

  • 今週の米株市場: S&P500種の小反落と年間最大の上昇
  • FRBの金融政策と銀行資本規制強化案の見直し
  • 投資家の見方: 株価調整の可能性と投資機会
  • PIMCO創業者の警鐘: 行き過ぎた市場の熱狂と債券市場の見通し

 

22日の米株式市場概況と金融当局の動向

S&P500種株価指数の動き

22日の米株式市場では、S&P500種株価指数が小幅に反落しましたが、週間ベースでは今年最大の上昇率を記録しました。

この上昇は、6月に米金融当局が利下げに踏み切るとの観測が背景にあるとされています。

S&P500種は年初来で約10%上昇し、市場の強さを示しています。

しかし、一部では価格の安定や下落を予想する声も高まっています。

FRBの金融政策と規制強化案

経済指標の発表がなかったこの日、トレーダーの注目は米金融当局者の発言に集まりました。

FRBのイベントでは、パウエル議長からの金融政策に関する明確な言及はありませんでしたが、バー副議長は銀行の資本規制強化案に大幅な変更が加えられる可能性が高いと述べました。

これは、昨年7月に公表された資本規制強化案に対する金融機関首脳からの批判を受けたものです。

投資家の見方と市場の反応

UBSグローバル・ウェルス・マネジメントの米国株責任者は、米国株への中立的な配分を維持していると述べ、今後数カ月での小幅な下落が投資機会になり得るとの見方を示しました。

一方、BMOキャピタル・マーケッツのチーフ投資ストラテジストは、利下げへの過度な楽観による株価の急騰を受け、近い将来の調整を予想しています。

債券市場との見解

PIMCOの共同創業者、ビル・グロース氏は、金融市場に行き過ぎた熱狂があり、これから荒れ模様になる可能性を指摘しました。

また、彼は現在の米国債市場に魅力を感じておらず、供給過多を指摘しています。

総合分析

今週の米株式市場は、FRBの金融政策の観測銀行資本規制強化案の見直しの可能性が相場に影響を与えました。

市場は引き続き金融当局の動向と経済指標に敏感に反応しており、投資家は戦略的な資産配分と機敏な市場分析を要求されています。

債券市場 金利市場(FedWatch)

今日

昨日

  • 米国債市場は投資家の安全資産への移動により上昇
  • エラリアン氏は2024年の10年債利回り平均を4.25%前後と予想
  • FOMCは2024年の利下げ予想を維持、2025年の予想は減少
  • 中央銀行がインフレ目標を数値から範囲へ変更する可能性

 

米国債市場の動向とエラリアン氏の分析

米国債相場の上昇

米国債相場は上昇し、10年債利回りは4.2%を下回る場面も見られました。

これは、利回りが低下することを意味し、投資家が安全資産である国債に資金を移動させていることを示しています。

エラリアン氏の見解

ケンブリッジ大学クイーンズカレッジの学長であるモハメド・エラリアン氏は、2024年における10年債利回りの「妥当な平均値を4.25%前後と見ています。

エラリアン氏は、債券市場が利回りカーブのスティープ化(長期債の利回りが短期債の利回りを上回る状況)を認識し始め、高めのインフレを当面受け入れつつ、それが安定するとの見方を示しています。

FOMCの会合と金融政策の見通し

19-20日に開催された連邦公開市場委員会(FOMC)会合では、2024年の利下げ予想を3回とする現行の見通しを維持しました。

一方、2025年の利下げ予想については、最近のインフレ上振れを考慮し回数を減らすことを決定しました。

インフレ目標の変更可能性

エラリアン氏は、世界の中央銀行がインフレ目標を一定の数値から範囲へと変更する可能性があると指摘しました。

これはリスクを伴いますが、マクロ経済のパラダイムが変わったため、正しい方向であるとの見解を示しています。

 

 

為替市場(FX) 通貨強弱

 

通貨全体
ドル単体

  • ニューヨーク外為市場でドルが強気、スイス中銀の利下げが影響
  • 英国ポンドは金利据え置き決定後に下落、1ヶ月ぶり安値を記録
  • スイスフラン、ドルに対して週間で1.7%の下落、年初来では6.8%下落
  • ユーロ/円、2008年以来の高値を記録。豪ドル/円は14年ぶりに100円を突破

 

ニューヨーク外為市場でドルが上昇、スイス中銀の利下げが市場に与える影響

金融政策の転換とドルの強さ

終盤のニューヨーク外為市場で、ドルが2週連続で上昇の勢いを見せました。

特にスイス国立銀行の予期せぬ利下げが、米国を含む他の中央銀行との金利差を強調し、ドルの支援材料となりました。

この週は、スイスを始めとするいくつかの国の中央銀行が利下げを行い、あるいは利下げの可能性を示唆しました。

これらの動きは、世界的な金融政策の大きな転換点を示しています。

主要通貨に対するドルの上昇

ドルは、円を除くG10諸国の通貨に対して上昇しました。

米国経済の比較的な堅調さと高い金利環境が、キャリー・トレードの継続を促しています。スイス中銀の利下げは、特に欧州の中央銀行にとって意味深い変化をもたらしています。

英国の金利政策とポンドの動き

イングランド銀行は、政策金利を約16年ぶりの高水準である5.25%に据え置きました。

これにより、ポンドは0.5%下落し、1.258ドルと1ヶ月ぶりの安値を記録しました。

イングランド銀行の金利政策の決定は、8対1で利上げの維持が決まりましたが、市場は年内に2〜3回の利下げがあると見ています。

通貨ごとの動向

  • スイスフラン:スイス中銀の利下げにより、スイスフランは今週、ドルに対して約1.7%下落しました。
  • ドル/円:ドル/円はわずかに0.12%安の151.44円を記録しましたが、週間では約1.5%上昇しています。
  • ユーロ/円と豪ドル/円:ユーロ/円は2008年以来の高値となる165.37円を、豪ドル/円は14年ぶりに100円を突破しました。

まとめ

今週の外為市場は、スイス中銀の予期せぬ利下げや他の中央銀行の金融政策の動向により、ドルが支援される形となりました。

各国の金融政策の変化は、今後の通貨市場に大きな影響を及ぼす可能性があります。

 

その他の市場 金 原油

 

  • ドル高が原油と金の価格に影響、需給逼迫も市場を揺さぶる
  • ロシア製油所への攻撃とインドの輸入停止が原油市場の緊張を高める
  • 金価格はFOMCの政策とドルの動向に敏感、投資家の関心は依然高い

 

ニューヨーク原油相場、3日連続の下落で81ドル割れ

原油相場の概況

ニューヨークの原油相場は3日間の下落を経て、バレル当たり81ドルを下回りました。

世界の石油市場で供給の逼迫が見られるものの、ドル高の影響で投資意欲が減退しています。

ロシアとインドの動向

ロシアの製油所がウクライナの無人機攻撃を受け、稼働率が低下しました。

一方、インドの製油会社は米国の制裁により、ロシア産原油の輸送に使用されるソフコムフロート社のタンカーからの受け入れを停止し、需給の逼迫をさらに強めています。

ドル高の影響

最近、ドル高が原油価格の上昇を抑制しています。

FOMCの政策や他の経済要因がドルの強さに寄与しており、米国外の買い手にとっては原油が割高になっています。

世界の石油需要と中東情勢

世界の石油需要は予想を上回る勢いですが、OPECプラス以外の産油国の生産増加や中国の経済状況の不透明さが価格の上昇を制限しています。

また、中東ではイスラエルがガザ侵攻の意向を示しており、地政学的なリスクも考慮する必要があります。

金価格、ドルの堅調さにより続落

金価格の動向

金のスポット価格は、ドルが堅調を保っている影響で続落しました。

先日は過去最高値を更新した後に価格が下落する動きを見せました。

金市場の見通し

FOMCの政策や市場の楽観論により、金に対する「買い気」が依然として強いことが指摘されています。

金利の低下は金投資を促進する傾向にあります。

専門家の見解

クオンティクス・コモディティーズのマシュー・シュワブ氏は、株式市場の上昇にも関わらず金市場には強い「買い気」があると述べ、FOMCのハト派的な姿勢が金価格にプラスの影響を与えていると指摘しています。

 

 

市場動向(まとめ)

 

NY市場サマリー(22日):ドル上昇、利回り低下、S&Pは横ばい

為替市場の動向

  • ドルは主要10カ国通貨に対して上昇し、特にスイスフランに対しての下落が目立った。
  • 円は日銀のマイナス金利解除の影響を受けやや支えられたが、ドルに対しては若干の下落。
  • ポンドはイングランド銀行の政策金利維持決定後に下落し、1ヶ月ぶりの安値を記録。
  • ユーロと豪ドルは円に対して歴史的な高値を更新。

債券市場の概況

  • 米国の債券利回りは低下傾向にあり、FRBの利下げ開始観測が強まる中で市場は動揺。
  • 特に10年債と2年債の利回りの低下が顕著で、市場の不安感を反映。

株式市場の状況

  • S&P500指数はほぼ横ばいで推移し、FRBの利下げ予測維持により週間ベースでの上昇は年初来最大。
  • ナスダックは小幅ながらも上昇し、特にAI関連銘柄が買われた。
  • 個別企業では、ナイキやルルレモンが業績見通しの影響で下落。フェデックスは好決算で上昇。

その他の市場

  • 金先物は持ち高調整の売りで反落し、原油先物も供給不安の後退で続落。

 

 

今日は以上になります。最後まで見て頂きありがとうございます😊