2024/4

経済ニュース速報まとめ わかりやすい「AI市場分析」 2024/4/11

経済ニュース速報まとめ

 わかりやすい「AI市場分析」とは?

 

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株、金利、FX(為替)原油、金などのファンダメンタルをまとめています。

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株式市場(総合ニュース)

昨日(10日)は金利上昇、ドル高、株安でした。

米国株式市場の動向

米株式相場の動き

  • S&P 500種株価指数: 5160.64(-0.95%)
  • ダウ工業株30種平均: 38461.51(-1.09%)
  • ナスダック総合指数: 16170.36(-0.84%)
  • 最新のCPI(消費者物価指数)の発表を受け、金融市場では米金融当局による利下げが急がれないとの見方が広がった。

金融政策の見通し

  • インフレ圧力の根強さ: 米金融当局は2%のインフレ目標に向けた「最後の1マイル」を進む中で、高金利の長期化が予想されている。
  • FOMCの3月会合: 議事要旨では、ほぼ全員の政策決定当局者が年内に借入コストの引き下げを開始することが適切であると判断していたが、その後のインフレ指標は市場の予想を覆した。
  • ランオフのペース: FOMCは保有証券の減少ペースを半分に落とすことを支持し、量的引き締め(QT)のペース調整について議論されたが、具体的な決定はなかった。
  • FRBのQT方針: 国債とMBS(住宅ローン担保証券)の保有残高を毎月950億ドルのペースで減少させており、短期金融市場の安定を目指している。

市場の反応と意見

  • 利下げ予想の変化: 3月のFOMC会合では多くの当局者が2024年に少なくとも3回の利下げを見込んでいたが、最新のCPI統計を受けて6月の利下げ開始予想が弱まった。
  • 専門家の見解: 一部の専門家は、FRBにはまだ利下げバイアスがあると見ているが、根強いインフレが続く場合、今年唯一の利下げになる可能性がある。
  • サマーズ元財務長官: 次の政策金利の動きが上向きになる可能性を真剣に考えるべきであり、その確率は15-25%のレンジであると指摘。

企業ニュース

  • USスチール買収計画: バイデン大統領は日本製鉄によるUSスチールの買収計画に関して、米労働者への支持を表明し、米資本の維持を望む姿勢を示した。

 

 

 

債券市場 金利市場(FedWatch)

今日

昨日

利回りの急上昇

  • 背景: 米国債相場は大幅に下落し、利回りが年初来の高水準に達した。これは、最新の消費者物価指数(CPI)データを受けて、市場が年内の利下げ回数を見直した結果である。
  • 具体的な動き:
    • 米30年債利回りは4.62%に上昇し、12.7ベーシスポイント(bp)の増加。
    • 米10年債利回りは4.54%に上昇し、18.2bpの増加。
    • 米2年債利回りは最も大きく4.97%に上昇し、22.8bpの増加。

利下げ予測の変化

  • 市場予測の修正: 以前は2024年に利下げが3回あると予測されていたが、現在は年内わずか2回に留まると見られている。

入札結果の影響

  • 米10年債入札の低迷: 入札結果が予想を下回ったことで、米国債の下落が加速。最高落札利回りが入札前取引水準を3bp上回った。

専門家の見解

  • インフレ見通しと金融政策:
    • ウェリントン・マネジメントのカンペ・グッドマン氏: 「インフレが3%前後で安定し、米金融当局は政策金利の据え置きを続けるだろう」と指摘。
    • チャールズ・シュワブのキャシー・ジョーンズ氏: 「今回のデータは、年内の利下げが最大でも2回になることを意味している」と述べ、利回りのトレンドは上向きのままであると指摘。

結論

米国債市場は、最新の経済データと市場の予測修正を受けて大きく動いている。専門家の見解は、今後の金融政策について慎重なスタンスを示しており、投資家はこれらの動きを注視する必要がある。

 

為替市場(FX) 通貨強弱

 

通貨全体
ドル単体

為替レートの変動

  • ドル/円: 1ドル=153.16円へと0.92%の上昇。一時は153.24円まで下落し、1990年以来の安値を記録。
  • ブルームバーグ・ドル指数: 1250.13へ9.35ポイント上昇(0.75%増)。
  • ユーロ/ドル: 1.0742ドルへ0.0115ドルの減少(-1.06%減)。

米消費者物価指数(CPI)の発表と市場反応

  • 3月の米CPIは食品とエネルギーを除くコア指数が前月比0.4%上昇し、市場予想の0.3%を上回った。これにより、年内の米利下げ観測が後退。
  • コアCPIの前年比上昇率は3.8%で、予想の3.7%を上回る。
  • 米国債利回りとドルが急伸し、米国株が大きく下落して始まった。

市場分析と当局者の見解

  • 市場分析: ヘレン・ギブン氏(マネックス外国為替トレーダー)は、市場が通貨当局の口先介入をはったりと見なし、円のさらなる下落が予想されると指摘。
  • 当局者の見解: ピーター・バサロ氏(BNPパリバ・アセット・マネジメント)は、介入が可能性として残っているが、これはドル主導の動きであるため、日本当局者が投機筋の円攻撃を主張することはできないと述べた。
  • 財務省と日本銀行の見解: バレンティン・マリノフ氏(クレディ・アグリコルCIB)は、1ドル=152円の防衛ラインを容易に突破したことが、日本当局がより高い水準での痛みを感じる可能性を示唆していると分析。

インフレ圧力と金融政策の見通し

  • インフレ圧力: 3カ月連続で市場予想を上回るコアCPIの伸びは、インフレ圧力が再び強まっていることを示唆。これにより、米利下げ開始の見通しが後ずれする可能性がある。
  • 金融政策: 米金融当局は、利下げに踏み切る前に物価上昇圧力が持続的に後退している兆候をさらに確認したい姿勢を崩していない。利下げの扉は「6月、完全に消えた」とデービッド・ケリー氏(JPモルガン・アセット・マネジメント)が述べた。

その他の経済指標と分析

  • 住居費とサービス価格: 住居費は2カ月連続で0.4%上昇。サービス価格(住居とエネルギーを除く)は前年比4.8%上昇し、2023年4月以来の大幅な伸び。
  • 財価格: 財価格は過去1年の大半で持続的に下落し、消費者に安心感をもたらしていたが、今後のディスインフレ要因としての信頼性は低下している。

経済情勢の影響

  • バイデン大統領の支持率: 経済情勢は、再選を目指すバイデン大統領の支持率が本選に向けて勢いを失いつつある背景の一因である可能性がある。
  • 市場と米金融当局の見解: コーペイ・カレンシー・リサーチのカール・シャモッタ氏は、基調的なインフレトレンドが市場や米金融当局者の想定よりも強いことを今回のデータが示唆していると指摘。

 

その他の市場 金 原油

原油市場動向

ニューヨーク原油先物の変動

  • 上昇要因: イランまたはその代理勢力がイスラエルに対してミサイル・ドローン攻撃を行う可能性に関するブルームバーグの報道。このニュースにより、市場のリスク感知が高まり、原油価格が上昇した。
  • 当初の下落要因: 米国のCPI(消費者物価指数)の上振れと、それに伴うドル高、さらに米国の原油在庫増加による影響。
イランの動向
  • イランはシリアにある自国大使館が攻撃されたことに対し、反応の準傂を進めており、米国に介入をやめるよう求めている。
市場の反応
  • 市場関係者はこの地政学的リスクを注視し、事態のエスカレートによる原油価格のさらなる上昇を警戒している。
OPECとIEAの月報
  • 市場は、OPEC(石油輸出国機構)とIEA(国際エネルギー機関)の発表する月報にも注目。これらの報告書により、今後の原油市場の見通しが影響を受ける可能性がある。

最終価格

  • WTI(ウェスト・テキサス・インターミディエート)先物5月限: 前日比+98セント(+1.1%)の86.21ドルで終了。
  • 北海ブレント6月限: +1.2%の90.48ドルで終了。

金市場動向

ニューヨーク金相場の変動

  • 下落要因: 米国のCPIが3ヶ月連続で予想を上回り、利下げ開始が遠のく可能性が高まったこと。また、CPI発表後に米国債利回りとドルが急上昇したことも、金価格の下落圧力となった。
市場分析
  • サクソバンクの商品戦略責任者、オレ・ハンセン氏によると、一部の投資家が米国の利下げ予測からインフレの持続性に焦点を移し、それが金相場の下支え要因となった。
  • しかし、最近の金相場の急速な上昇を考慮すると、短期的に価格調整が起こり得る。特に、金価格が2230ドルを下回ると、持ち高の解消が加速する可能性があるとハンセン氏は指摘している。

最終価格

  • 金スポット相場: 0.5%安の1オンス=2340.62ドル。
  • COMEX(ニューヨーク商品取引所)金先物6月限: 14ドル(0.6%)安の2348.40ドルで終了。

 

今日は以上になります。最後まで見て頂きありがとうございます😊